ニュージーランドでキャンピングカー 2話『プロローグ 2』

ニュージーランドでキャンピングカー

前話『プロローグ 1』から始まった新シリーズです。
『ニュージーランドでキャンピングカー』

その続きとなります。

ちょっとしたキッカケで足を踏み入れたそこは、公共のキャンピングカー・サイト。
といっても特別な施設があるわけでもありません。

公共トイレにゴミ箱、後は舗装もされていない広場があるだけ。
広場の向こうには海岸が広がり、その先は海と地平線。

ただそこには多様なキャンピングカーが駐車されています。
見た目にも高価、豪華なモーターホーム。
バンを改造したキャンパーバン。
バスを改造したキャンパーバス。

そして普通の乗用車も多く見られます。

広場入口にある看板 (写真をどうぞ)をじっくり確認。
いつもの好奇心が目を覚ましてきました(笑)

『クリフトン・ロード・リザーブ』
その名前のすぐ下に並ぶ5つのシグナルマーク。
左から、『トイレあり』『焚火禁止』『ポイ捨て禁止』『リードを付けた犬はOK!』『スモークフリー(禁煙)』
なるほど~ 犬の散歩がOKでよかった!

『Certified Self Contained Vehicles only』
ん~ よくわからんけど、何か許可を受けた車だけが利用できる?
後で調べてみよう!

『最大2泊までの宿泊OK』
まったくタダで2泊もできるんや~
でもこれも何かの許可を受けた車だけが可能。。

『テントをはったりするキャンプは禁止』
なるほど、まさしくキャンピングカーのための広場ね。
キャンプ場ではないと。

家から車で20分ほどドライブするだけで、こんな所があることを知りました。
そしてしばらく、お勉強と散歩のために時間を見つけて通うことになります。

『Certified Self Contained Vehicles only』
この意味も改めて調べてみました。
水道設備、トイレ設備、ゴミ処理などのいくつかの条件を満たした上で、資格を持つ検査員のもとで許可をもらう。
その許可をもらうとステッカーがキャンピングカーに貼られるようです。

そのステッカーがないキャンピングカーは、公共施設などの利用ができず、有料のキャンピングサイトを使うことになります。

なるほどね。
日本では『道の駅』や高速道路のサービスエリアでの車中泊が問題となっているようです。
さすがに自然を利用した遊びには数段長けている国、ニュージーランドでは制度化されていますね。

何度か通っていると、常連さんのキャンピングカーも見かけるようになります。
その中でヴォルボの大型バスを改造したキャンピングカーの家族とお話。
イギリスから5年前、夫婦で自然多きニュージーランドに移住。
6カ月の赤ちゃんと3人でキャンピング生活を満喫しています。
簡単に想像してもらえる表現を使えば、バスも服装もファンキーな夫婦です(笑)

「もう近くに借りてる家より、このバスでの生活の方が快適で安上がりよ~」
「2匹のうさぎも一緒よ!」
「この赤ちゃんも海見てる時の方が笑顔が多いわ~」
「日本よりずっとニュージーの方がゆっくり生きていけるでしょ!私たちもイギリスよりいいわぁ」
「クリスマス含めて2回はこのバスで旅行に出るのよ~」
「あなたもキャンピングカー使えばいいのよ~!」

なるほどな~ 勉強になるし、価値観揺さぶられるわ~。
特別に休暇を利用して特別なリゾートしなくても、空いた時間や週末に気楽にキャンピングカーを使うわけね。
道理で、kiwiの多くが色々な種類はあってもキャンピングカーを持つわけか~
自宅を離れて気楽にリラックスをする生活がそこにある。。
頑張って遠くに行かずも、大きなお金かけずも、こうして贅沢なんて何もなくも、自然と生きていける生活。。。

憧れだけと思考だけは大きくなります。。

ですが、大きな問題が立ちはだかる。
大型免許を有しているが、バスを置けるような敷地も資金もない。

仕事がら、クライアントさんや多くの荷物を運ぶためのバンはすでに有しています。
頻繁に利用するバンではないが、それをキャンパーバンに改造できる車でもないし。
それに代わる新たなバンをネットで探しても、なかなか手頃でよい車はありません。

ある晩もそんな気持ちでニュージーランドのオークションサイト(日本のYahoo Auctionみたい)をチェック。

あるキャンピングカーへの改造に打ってつけのバンに目が釘付けになります。

何で?
走行距離が5000㎞以下って、日本で言っても新古車。
この国ではほぼほぼ新車!
内装はシンプルそのもの、なぜか床にはアルミが引かれている。。?
これなら、仕事でも使えて、キャンパーバンにもなるかもしれない。

で、なぜにこんなお安いお値段、この3倍してもおかしくないのに?

そして車の説明にある一文を見つけます。
『Pre-owned by Tokyo Metropolitan Police Department』

えっ、前の所有者は、警視庁!?
なぜに車内のいたるところに頑丈な金属の取っ手が付いてるの?

これ~ もしかして~ 護送車!?

車が売られているディーラーは、ネイピアから400㎞以上離れた最大都市のオークランド。
ディーラーに電話をして下見の予約です。
国内線の飛行機で飛びます。

護送車を見てみようではないか!

次回『護送車』に、つづく

PS.
YouTubeにて配信中です。こちらも是非お楽しみ下さい。
「日本の元警察車両を キャンパーバン改造!?」

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