(2019年3月16日 記述)
昨日クライストチャーチにおいて、銃乱射事件がありました。
ニュージーランド在住歴も13年になる、私も移民のひとりです。
ニュージーランドは移民に優しい国です。
住まわせていただけるこの国に、感謝の気持ちがいつもあります。
その国で悲しくも多くの移民仲間の方々が犠牲となりました。
以下の文章にも登場するハグレーパークすぐそばで。
偶然にもその前日、私はクライストチャーチについてのブログを書き上げていました。
その翌日に投稿しようと思ってのことでした。
ですが、あの惨劇ですから、当然お蔵入りにしようとも。
翌日にあのような悲劇が待ち受けているとは思いもせず、今のように心に鉛のような重たいものも感じることない。
ただただ素直にクライストチャーチについての情報を書き綴っていたものです、悲劇の前日に。
クライストチャーチは、地震があり、そして銃撃事件がある、そんな悲劇の街なだけではありません。
ニュージーランドに生きて思う、感じる本当のチャーチを。
ひとりの移民としてその母国語で、たった一人の日本の方にでも知っていただけるのなら…
そんな気持ちで以下を掲載することにしました。
そしていつものクライストチャーチ、いつもの平穏なニュージーランドに一日も早くもどれますように。
(以下、2019年3月14日 記述)
ニュージーランドは大きく、北島と南島に分かれます。
簡単に言ってしまいますと、北島は経済の中心。
南島は観光と酪農の中心。
とってもざっくり言い過ぎなのは間違いないのですが、人口的には75%以上が北島です。
ですが、まずは南島からの観光がニュージーランドを知るうえではよいかと。
南島にはマウント・クックやミルフォード・サウンドなどの素晴らしい世界遺産も多くあります。
さて、その南島で最初に登場する「街の情報」はクライスト・チャーチです。
略して「チャーチ」とも呼ばれます。
イメージ :
クライストチャーチ空港、南島の玄関口、地震、復興中、ハグレーパーク、
イメージの似た日本の都市 : 「名古屋」
大都市でありながら、静か、穏やか。大人しいイメージが。
人工は南島最大、首都である北島のウェリントンとほぼ同じ。
ですが、最大都市のオークランドの1/4、これはオークランドに一極集中過ぎです。
クライストチャーチと日本の方が聞きますと、まず「地震」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
2011年2月22日のカンタベリー大地震です。
2011年3月11日の東日本大震災の前のことですので、ニュージーランドに住む日本人としては余計に印象深い災害です。
地震前のクライストチャーチといえば、歴史の浅いニュージーランドにおいては、とても歴史を感じることができる街並み。
レンガ造りの教会など、とても見どころも多い街でした。
ですが、この震災の影響で、これらの建物はほとんど崩壊しました。
その後の街の復興…
日本の土木技術を知っている身から見ますと、これでよいのか?と疑問に思ってしまうのが正直なところ。
あれから8年、今のクライストチャーチの中心街には、駐車場が多くなりました。
そして震災前よりもショッピングモールが目立つ存在となったように思います。
ですから結果として、ツアーをしていましても、クライスト・チャーチの街を訪れることは減りました。
紙の教会なども新しい観光ポイントとしてできましたが、ん…
それでもやはり震災前と変わらず訪れたいポイントは、Hagley Park(ハグレーパーク)。
街の喧騒から離れ、ゆっくり流れる時を過ごすにはとてもよい大きな公園です。
写真のパンティング、園内を流れる川を船でゆったり。
これは是非一度はどうぞ。
そして私自身のおすすめは、ボタニック・ガーデン。
街自体が、ガーデンシティと呼ばれるほどに庭の美しさは有名です。
このボタニック・ガーデンもお花が好きな方はとても楽しむことができるかと。
え~、すみません。正直すぎるかと思いますが、自分は「花より団子」?
少し意味合いが違いますか?
ガーデンよりも、ガーデン内のカフェが大好きなんです。
ゆっくりと、そして明るく綺麗なカフェが好きです。
公園の駐車場に車を止めたら、そのままこのカフェに直行してしまう風流とかけ離れた自分。
といいますのも、この公園はもはや行き過ぎているのも事実。
そして、空港でクライアント様との待ち合わせ時間までの時間にも最適なんです。
その時間も大好きなんですね。
弊社の本拠地、ネイピアから空路直行便で1時間半の近さ。
あっという間にいつも到着してしまうのですが、ネイピアは北島、一方チャーチは南島。
南島ツアーのスタートポイントとして、クライアント様をチャーチ空港でお出迎えすることもよくよくあります。
その場合、いくらネイピアから1時間半の近さといっても、必ず前泊をします。
なぜなら、もし当日悪天候などで飛行機が飛ばない場合(冬場は頻発)、北島のネイピアから南島のチャーチへの移動ができません。
陸続きでないので、ウェリントンまで移動してフェリーで3時間、そしてまたピクトンから陸路移動は当日不可能。
ですから、クライアント様がクライスト・チャーチに到着しても、自分がいないという状況を避けるために、必ず前泊をしています。
チャーチという街、自分にとってはよくよく行く街、泊まる街なんです。オークランドほどではないですが。
クライストチャーチを起点として、テカポに向かい、楽しい南島ツアーをスタートする。
美しい港の風景で人気のアカロアにここから向かう。
もしくはここから北上、途中で有名なワイナリーやワイナリーレストランを満喫しながら、カイコウラ、そしてネルソンに向かうのも一案です。
よくよくお世話になる街、クライストチャーチでした。
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