惨劇の週末が明けて、月曜日

その日の日記

昨日はブログだけでも早く日常にもどろうと思い、事実、もどってみたのですが…
いかんな、どうも自分の中でもしっくりこなかった。。

悪夢のような週末が明けました。

学生たちはいつものように通学。
秋の足音が聞こえてきたのか晩夏、日中の気温は約20度で快適。
空は澄み渡るブルー、その中を柴犬のせんはいつも通りに主人の言うことも聞かずマイペースで散歩。(写真は今日の空です)

ですが、やはりあの出来事が納まる場所を探しています。

湾岸戦争
オウム事件
阪神・淡路大震災
9.11 アメリカ同時多発テロ
カンタベリー大震災
東日本大震災 …

人生の中で忘れられない数々の惨事が記憶として自分の中に納まる。

そして今回の惨事も同じように、それ以上のこととして記憶されること。

先週の木曜日までと見た目はこの国は何も変わりない。
地震も水害もない。

だがラジオはクライストチャーチの事件がらみの話が続く。
そしてたまに、気分転換のように、いつも通りの繰り返されるヒット曲が流れる。
でもどこか申し訳なさそうに、同じ曲でありながらいつもよりテンポも遅く感じてしまう。

やはり何かが変わったのか。

ニュージーランド、南半球の底に位置する。
英語を話し、主要民族は欧米系。
トルコ、ドイツ、イタリアなどヨーロッパで何があっても、実際は遥か彼方のニュース。
日本からよりずっとずっと遠い。

周辺国は仲の悪そうで、実際はそうでもないオーストラリア。
ラグビーで勝てば、何となく満足してしまうほどの仲良し。

毎日隣国のことでマスコミあげて叩き合いするわけでもない。

そう、悪く言えば完全に平和ボケも。いや、ボケてはいない。実際に平和だから。
テロなんてありえない、争いごとからは遠く離れた平和な国。

“This is an act that has absolutely no place in New Zealand.
This is not who we are.”

プライム・ミニスターの言葉も理解できる。

でもやはりどこかkiwiの心持ちに変化があるような気がする。
決して自分たちは危険のないおとぎの国にいるのではない。
それなりの危険性はあることに気付くべきなんだと。

それをわからせるために犯行に及んだとか読むと腹ただしいが…

今までも、これからも間違いないこと。
ニュージーランドは世界でもトップクラスの平和で暮らしやすい国。

それに移民が来なければ、この国の人口が減ってしまうこともわかっている。
それにたった200年しか歴史がなく、マオリ以外は全員が移民。

だから移民には優しい。
悪さをせず悪影響をもたらさなければ(不動産買い占めとかね)。

頑固な国民性、そしてドライな感情はいいようにも働く。

今回の件はどう、誰が責任取ってくれるんですか?
警備体制に問題があったんでは?
被疑者の生い立ち、家族は?
オーストラリア人だから、オーストラリアを徹底追及?

そんなことを言っている場合ではない。そんなことをテレビで垂れ流す国民性でもない。
ワイドショー的なことに付き合ってられない。

それよりまずニュージーランドが気付いたこと。

銃規制、実際甘かったな… これはいかんな 猛省だわぁ…

外からみたら銃規制法が甘かったから今回のような惨事が起きたとも見えるし、批判もされるだろう。

でもこの国に住んでいると、猟で使うんだし、そんなに規制しなくても別に滅多な事件起きないし。。
ほどで、銃規制強化する必要がないと思っていた国。

でも今回で政府も国民も納得した。
わかったら動き早い頑固者たち。
もう議論してるとか言ってるけど、すぐに銃規制法変わるから。

たった460万人の国、小さな政府。
良くも悪くも、コロコロとすぐに法律変わる。

どこかの国のように、利権問題で協会関係政党反対でさっぱり法律変わらなかったり。
意味ない与野党のアホみたいなヤジで時間潰して、はい、国会会期終了~
で、法律制定まで何年も必要だったり。

そんなことは吹っ飛ばすかのように、この国の法律は変わる。

でも本当は立法、司法ってスピーディに現状に合わせて進めることが大切よね。
(まぁ、ニュージーランドは行き過ぎの面もあるかと思うけど(笑)
ちょうど良いというのは実際難しいか。)

そして小国はまとまるのも早い。
当然みんなが同じ考えを持ち、悪事を働かないわけでもない。

でも、世界の中心から離れた地に生きる国民は小さくとも強くなれる。
長年、ラグビーで世界一を張り続けるように。

Kia Kaha!
こんな時はいつもニュージーが誇るマオリ語が登場する。
そして団結力、半端ないのよ!

Be Strong! 強くあれ!
って

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