第5話 ニュージーランド留学 日本語を教える 編

Yoshiの 留学 体験記

第4話までのお話、日々の語学学校と週2回のESOLの両刀を使う留学生活。

日本で働き続け、ゆっくりした時間を過ごすことがまだまだできずにいました。
少しでも貴重な時間を有意義に使わなくてはと、頑張ります。

ウェリントンの中心に位置し、市民の憩いの場でもあり学生の味方、ウェリントン図書館。
語学学校からも近く、放課後はこの図書館で過ごすことが増えてきます。
語学学校の宿題も図書館でこなすように。

図書館の2階には、気楽に使えるCafeもある。図書館の隣にある美術館のCafeもお気に入り。
好きになりだしたニュージーランドのコーヒーを味わうことが唯一の息抜きという生活をしておりました。

図書館とはいえ、DVDの貸出も格安である。
なぜか留学までしながら、寮では英語字幕を付けて英語の映画を観る真面目さ。

そんなことをしながら、ひたすら英語に漬かろうと頑張りながら、上達しているのかどうかもわからず時間は進みます。

そんな時、語学学校の韓国人留学生から、
「ニュージーランドで育った両親とも韓国人の中学生が、日本のアニメ好きで日本語を習いたいんだけど。。彼女の英語はネイティブ、だからYoshiが日本語を教えてくれない?」
なんていうお話がありました。

どうOKをしたかは、もう覚えていませんが、とにかくウェリントン図書館で週2回放課後に、中学生から英語を学びながら、日本語を教える。
つまり語学のエクスチェンジですね。

彼女はポッチャリした眼鏡の愛想ない中学生。慣れるまではムス~として会話も続かない。
どうしようかぃの~ と思い、それならこれはどう?言葉必要のない将棋でもしようか?と言ってみると、意外にも乗り気の彼女。

さっそく将棋のルールを教えて、日本語やら英語やらそっちのけで、週2回の将棋大会となってきました。
彼女はけっこうな負けず嫌い。最初は呆気なく勝てたのですが、そのうち彼女も強くなる。
将棋でお互いに慣れてきたら、英語と日本語のチャンポンでコミュニケーション。

1か月もすると、そろそろ日本語も教えなければ!と、ひらがな から。
ひらがな、カタカナ、漢字。。
まぁ、進歩の早いこと。ひらがなとカタカナはすぐに覚え、漢字も簡単なものからすぐに吸収。

その時に思いました。日本語ってスピーキングとリスニングはそれほど難しい言語ではない。
ネックは、ライティングとリーディング。

まずライティングをしっかり教え込む方が、聞く話すにしても、ノートに書ける分覚えるのが楽みたい。
そんなんで、半年もすると、彼女の日本語は素晴らしくなってきました。
そして将棋の腕も同様、簡単に勝てなくなってしまいました。

そう、そして私の英語は?
ん~、若さには勝てないのか。。(泣)
なかなか上達しない、と思っていたのですが、彼女からしたら結構上達したというお言葉もいただく。
慣れというものは大切なものです。

その時に英語習得で感じたこと。
文法は覚えることができますが、フィーリングの世界での英語を理解できない。

なんていうんでしょう。。 日本語でも助詞や助動詞云々というより、感覚の世界で知らぬ間に使い分けるもの。
それと同じように英語の感覚が理解できないとうまくいかないこと。

例えば「冠詞」、a an the
とんでも基本!? でもこれがどうしても理解できない。
考えてどれかを選んでも、不正解つづき。

それを彼女に答えてもらうと、何も考えることなく超簡単に全問正解…

「冠詞」と同じく、「時制」も。
現在、現在進行形、過去、未来、現在完了、過去完了……

日本では、日本語で文法を習う。
ですが、これもフィーリングの世界なんですね。
英語を母国語とする人は、日本の学校で学ぶような文法なんか思い浮かべない。

当時も、そして現在もまったく変わりなく思います。
子供の頃から英語を生活の中で覚えたのではなく、しっかり大人になってからの英語の難しさは。。
この英語のフィーリングを身につけていないことでは。

もうひとつ、日本での英語学習の致命傷、
「日本語で英語を考える」

受験英語の弊害、「次の英語を和訳しなさい」的な英語学習。
世界でも英語ができない人種、日本人を作り上げているのは、まさしくこれだと思います。
これについては、また別にゆっくり語りたいと思います。

そんなことを彼女にフィーリング込みで日本語を教え、英語を学んだことで知った大事なことでした。

なんとなく8カ月ほどでこのエクスチェンジも終わりました。
今頃彼女はどこで、どうしているのでしょうか。
英語、韓国語、そして希望的観測として日本語も話せるようになり、元気に世界のどこかで活躍していたら嬉しいですね。

今でもウェリントン図書館を見るたびに思い出すあの頃。

こうして語学留学も終盤を迎えようとしているのでした。

つづく

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