ニュージーランドでの金銭感覚は…

ニュージーランド情報

よくよく言われてきました。
「ニュージーランドって思ったより物価高いですね。」

日本人にとって、ニュージーランドのイメージ…
「自然豊かな中を数えきれないほどの羊の群れが歩き、海も山も綺麗で…」
きっとハイジのような生活をしているのではと思われる方も。
(大人しいヨーゼフはいませんが、逃亡癖ある柴犬『せん』はいます。)

確かにそれも正解。北島、南島でも自然を満喫することには困りません。
海も山も星空も、夢のように美しいです!

でも、そんな風景ばかりではありません。
銀行、スーパー、郵便局、ガソリンスタンド、不動産屋、酒屋、自動車修理工場、クリーニング屋…
日本と変わりないものだって、ちゃんと存在します。

東南アジアを旅する時に感じる、圧倒的な物価の安さをニュージーランドでは経験できません。
自然多くも、結構なしっかりした社会構造を有する国家です。

日本から訪れると、ニュージーランドドル表示を日本円換算にして考えますよね。
ここ10年ほどで、NZ$1=50円から100円まで経験しています。
(この事実だけでも、物価高低のお話の意味が吹っ飛ぶ!?)
今現在、少し円高なので、NZ$1 が およそ69円ほどでしょうか。

ですから、何かを購入しようと思えば、70を掛けて、「だいたい500円ほどだな!」
みたいな。

これがニュージーランドで生活をしていると、日頃そんなことはしない。
10ドルは700円ではなく、ただのNZ$10なんです。

たとえば、マクドナルドに行って、コンボ(ハンバーガーとポテト、ドリンクのセット)がおよそNZ$12。

これを日本円に換算すると、840円ほど。
となれば、「むっちゃ、高い!」

ですが、私たちニュージーランド在住者にとっては、コンボは12ドルほどのものなんだ的価値。
もちろん日本円換算してコンボを注文するkiwiはひとりもいない。

高校生がドリンクやソフトクリームだけで長居する以外、そうそう頻繁に行くところでもないのが、マクド(マックって何?)の存在置ではあります。

どうして日本人から考えたら物価も安くない国で、kiwiはどうして暮らしていけるのか。

kiwiの収入が大きいから?
いいえ、日本の平均収入よりは少ないはず。
残業なんてしないから、残業代もない。
ボーナスなんてほぼ存在しない。

なら、どうして生きていける?

きっと、日本に比較して圧倒的に消費機会が少ないから。

想像してみましょう。
日本での日常生活から色々な物を消去してみましょうか。

コンビニ
東急ハンズ
電車
高速道路
100均
遊園地
スーパー銭湯
イオンモール
自販機
昼休憩のランチ
健康保険
住民税
自治会費

これだけの出費を日常生活から削除するだけで、結構な節約になりませんか?
なんなら、地域によって水道代もタダ。

ならニュージーランドでは何にお金をかけているのでしょうか。

まず住宅費用です、家賃や住宅ローン。
近年、アジアの大国のみなさんが世界で不動産を買いあさり、不動産価格に大きな影響を与えています。
オーストラリアでも大きな社会問題となっていますが、お隣のニュージーランドでも同じく高騰してしまいました。
不動産価格は、日本と同じく、地域、場所、条件によって大きく異なります。

今現在、永住権を保持しない外国人は、ニュージーランドの不動産を購入することができなくなっています。
(例外はあります。)

そしてガソリン代、日本以上にニュージーランドは車社会です。
ガソリン代も日本とほとんど変わりません。
ですから、ガソリン費用は日常生活に大きく影響します。

ちなみに、住宅は新築購入は極々少数派。
自動車も、新車購入は、ほぼほぼゼロに近い率かと。

もうひとつ大切なことがございます。
消費税率は15%。
さきほどのコンボの料金、当然15%込の値段です。
日本はもうすぐ10%、軽減税率付き。。
それはニュージーランドよりもずっと低いんです。

このような使い道がある国ですが、日本より圧倒的にお金を使う機会は少ない。
そして少ない収入でも生きていける国。

もし日本と同じような収入があり、ニュージーランドで生活できたら、王様気分かもしれませんね!
でも、王様も日本のような贅沢は限られます。(笑)

何を購入するにも、選択肢が圧倒的に日本に比較をして小さいのです。

ちなみに今日、私は蛍光灯(職員室の天井にあるような、シンプルで長い蛍光灯)のセカンドハンドを探しに行きました。
残念ながらよい物がなく、選択肢は1つしかない新品を仕方なく43ドルで購入しました。
(本当は電気工事士がしなくてはならない仕事なのに、自分で壊れた蛍光灯を外し、新たに装着したなどという事実はありません。。)

世界においても、日本という国が特別だと思います。
お金さえあれば、何でもある、できる。
選択肢はまるで無限代、輸送網もとてつもない。
日本のような消費行動ができることは、世界の常識ではありません。

ひとつ、お断りをしておきます。
今までのニュージーランドの消費についてのお話、例外があります。

ニュージーランド最大都市、オークランド。

この街の生活は、日本の大都市と何ら変わりないと思っていただいても問題ないです。
何でもあります、贅沢もできます。電車だって。
その分、日本と同じように住宅事情は悲惨、渋滞は深刻極まりない、外国人だらけ(自分もだけど 笑)

ですから、オークランドでの生活を外してのお話とお考えください。

元オークランド在住者、現在は地方都市を本拠地として生きています。

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