愛読書 15 ~ 群 ようこ 著「れんげ荘」~

Yoshiの 愛読書

愛読書シリーズで初めて、未完、まだこの先も続いて発刊されるシリーズ小説のご紹介です。

群 ようこさん、エッセイも数多く、どれも優しい語り口で心地よい。

小説といえば、『かもめ食堂』がもっとも有名でしょうか。
フィンランドのヘルシンキ、日本食食堂での物語。
小林聡美さん主演の映画も、小説の雰囲気同じく、とてもよかったです。

ですが、今回の小説は『れんげ荘』。

2011年の『れんげ荘』からシリーズ化して出版です。
2013年、『働かないの』
2017年、『ネコと昼寝』

そして今年、『散歩するネコ』が単行本で出版されていますが、文庫本化がまだなので、手元にありません。
単行本、ほぼ買いません。高いから買えません!?
大きくて重たいので、ニュージーランドに持ってくるのが大変なんです。

それも違う?
この人生において、単行本を買うという贅沢ができないだけですね (笑)

お話は、OL生活を辞めて、その後は働かないままに貯金を崩しながら月10万円での生活。
これだけの説明なら、日本でも問題となっている、引き籠りのお話?

いいえ、その逆を行きます。
自由でいることを大切に、人間らしく生きていくキョウコ。
そしてボロアパート『れんげ荘』の住人たち。

節約生活、図書館、猫。。
日々を楽しんで生きる。

ですが、母親を含む家族の中で、無職でいることの生きづらさも。。

日本で生きていると必ず浮かびあがる『せけんてい』。
わたしのように、日本の常識から大きく外れた生き方をしてくると、この『せけんてい』など気にすることはありません。

『せけんてい』が悪いから、それはできない。
何かを失う勇気のない自分への言い訳を包み込む便利な言葉。
(あら、毒舌。。)

そんな言葉を聞くたびに、「世間体の悪い生き方でごめんなさいね!」と心で盾突く自分。

そういう私には、とっても読んでいてすっきりする小説なんです。
価値観がとっても合うんです。

自分らしさ、とは何なのか?
そんな問いをせずにはいられない読後感。

4冊めの文庫化を心待ちにしています。
そして長く続いてほしい小説、いつか恋愛話も絡んでこないかなぁ~と期待値高く、待っていましょうね。

どの本も薄いので、すぐ読めます!
まず『れんげ荘』から読み始めてください。

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