日本のコンビニ、牛丼屋さんが恋しい…
ですが国境を越えることが現実的に難しい。
いえ、国境どころか、今は隣町にも行くことができません。
都市封鎖、ロックダウンの真っ只中、ニュージーランド。
町中の人通りもまばら…
お店、飲食店、オフィス、学校…
ほぼすべてがお休みのニュージーランドです。
もしこれが日本で同じような厳しいロックダウンとなったら…
コンビニ全店休業。
吉野家、松屋、なか卯… 牛丼屋さん全滅。
ファミレスも弁当屋さんだってすべてお休み…
日頃は開店して当然の店が、すべてお休みになる街の風景を思うと…
利用できることが当たり前の日本では、いかにそれが便利であるかを忘れそうです。
幸か不幸か、ニュージーランドにはそのような便利なものはもともと存在しない。
明日からロックダウン!と突然に政府発表があっても、感じる不便さはそれほど大きくはありません。
ましてここは地方都市、便利さの恩恵に預りやすい大都市でもなく。
オークランドでも日本のような楽しいコンビニや、24時間営業の飲食店はほぼありません。
日本では当たり前の存在ながら、東京オリンピックに訪れた外国人が感動をしたコンビニ。
24時間いつでも、美味しく新鮮な食料が提供される…
それも考えられないような安価で…
convenience コンビニエンス
意味はまさしく「便利」
コンビニエンス・ストア
なんとも見事な命名でしょう。
コンビニ業界があり得る日本は特別、普通ではありません。
出来立てのお弁当や菓子パンがコンビニにある裏には、多くの人々による過酷な労働が支えがあるからこそ。
24時間交代制、食品工場の稼働を支える人。
睡魔と戦いながら、安全運転が当然で働く配送ドライバー。
24時間、笑顔で接客を強いられ、ツラいシフトをこなす、コンビニ店員さん。
大学4年間、コンビニの深夜勤務で生き延びました。
脱サラ後、すぐに食品工場の夜勤をしながら学生をした経験もあったな。
労働基準法ギリギリ、グレーゾーンで働く。
2割、3割増しの深夜労働賃金であっても、海外では考えられない安い労働対価。
誰かの頑張り、簡単に想像もできない過酷な労働があるからこその、日本の便利さです。
海外在住を長くしていると、それがいかに特別であるかがわかります。
だって、そのような働き方はkiwiには考えられないから。
残業をする、深夜や週末関係なく働く、そのような日常がほぼ有り得ない国です。
それがきっと世界では普通でしょう。
日本人の勤勉さ、我慢強さは素晴らしい!
ですが、そこにはやはり働き方、強いて言えば生き方の違いもあります。
ただ最近はそのような働き方に我慢をする日本人が減り、そこを補う外国人労働者が必要になっているわけですね。
日本もアフターコロナの社会となった時、今までの働き方を変える良い機会ではないでしょうか。
24時間営業の便利さがひとつなくなるだけで、きっと大きな改革になるはず。
多くの勤勉な労働者によって成り立つ便利さ。
そのような環境が最初からありえない海外に在住しています。
ロックダウン中だって不便さを感じることはないわけです。
ただ私はニッポン人。
ロックダウン中のネイピアであっても、それほど不便さは感じないのだが…
鎖国中のニュージーランドでは、日本の便利さを思えばツラくなる(笑)
私にとっては、もう1年半ロックダウン中のようなもの….
隣り町に行くことができても、祖国に行くことができないことがずっと重たく感じる日々。
今回のロックダウンも近いうちに解除されるでしょう。
ですが、鎖国政策はもう少し続きそうなんです…(泣)
日本に帰国できないうっぷん晴らしつつ、少しほじくってみました(笑)
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