お題をひとつ #45「便利さと 働き方と…」

お題をひとつ

日本のコンビニ、牛丼屋さんが恋しい…
ですが国境を越えることが現実的に難しい。
いえ、国境どころか、今は隣町にも行くことができません。

都市封鎖、ロックダウンの真っ只中、ニュージーランド。
町中の人通りもまばら…
お店、飲食店、オフィス、学校…
ほぼすべてがお休みのニュージーランドです。

もしこれが日本で同じような厳しいロックダウンとなったら…
コンビニ全店休業。
吉野家、松屋、なか卯… 牛丼屋さん全滅。
ファミレスも弁当屋さんだってすべてお休み…

日頃は開店して当然の店が、すべてお休みになる街の風景を思うと…
利用できることが当たり前の日本では、いかにそれが便利であるかを忘れそうです。

幸か不幸か、ニュージーランドにはそのような便利なものはもともと存在しない。
明日からロックダウン!と突然に政府発表があっても、感じる不便さはそれほど大きくはありません。
ましてここは地方都市、便利さの恩恵に預りやすい大都市でもなく。
オークランドでも日本のような楽しいコンビニや、24時間営業の飲食店はほぼありません。

日本では当たり前の存在ながら、東京オリンピックに訪れた外国人が感動をしたコンビニ。
24時間いつでも、美味しく新鮮な食料が提供される…
それも考えられないような安価で…

convenience コンビニエンス
意味はまさしく「便利」
コンビニエンス・ストア
なんとも見事な命名でしょう。

コンビニ業界があり得る日本は特別、普通ではありません。
出来立てのお弁当や菓子パンがコンビニにある裏には、多くの人々による過酷な労働が支えがあるからこそ。

24時間交代制、食品工場の稼働を支える人。
睡魔と戦いながら、安全運転が当然で働く配送ドライバー。
24時間、笑顔で接客を強いられ、ツラいシフトをこなす、コンビニ店員さん。

大学4年間、コンビニの深夜勤務で生き延びました。
脱サラ後、すぐに食品工場の夜勤をしながら学生をした経験もあったな。

労働基準法ギリギリ、グレーゾーンで働く。
2割、3割増しの深夜労働賃金であっても、海外では考えられない安い労働対価。
誰かの頑張り、簡単に想像もできない過酷な労働があるからこその、日本の便利さです。

海外在住を長くしていると、それがいかに特別であるかがわかります。
だって、そのような働き方はkiwiには考えられないから。
残業をする、深夜や週末関係なく働く、そのような日常がほぼ有り得ない国です。

それがきっと世界では普通でしょう。
日本人の勤勉さ、我慢強さは素晴らしい!
ですが、そこにはやはり働き方、強いて言えば生き方の違いもあります。

ただ最近はそのような働き方に我慢をする日本人が減り、そこを補う外国人労働者が必要になっているわけですね。

日本もアフターコロナの社会となった時、今までの働き方を変える良い機会ではないでしょうか。
24時間営業の便利さがひとつなくなるだけで、きっと大きな改革になるはず。

多くの勤勉な労働者によって成り立つ便利さ。
そのような環境が最初からありえない海外に在住しています。
ロックダウン中だって不便さを感じることはないわけです。

ただ私はニッポン人。
ロックダウン中のネイピアであっても、それほど不便さは感じないのだが…
鎖国中のニュージーランドでは、日本の便利さを思えばツラくなる(笑)

私にとっては、もう1年半ロックダウン中のようなもの….
隣り町に行くことができても、祖国に行くことができないことがずっと重たく感じる日々。

今回のロックダウンも近いうちに解除されるでしょう。
ですが、鎖国政策はもう少し続きそうなんです…(泣)

日本に帰国できないうっぷん晴らしつつ、少しほじくってみました(笑)

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