第24話 ニュージー専門留学 実習に行く!その3

Yoshiの 留学 体験記 〈 完 〉

前回、第23話『その3』では、実習先の柔道クラブでの様子をお話。
多くのジュニアたちに英語でいじめられながら、楽しく柔道を教えておりました。

さて、柔道コーチとして子供たちと戯れてその日が終わるわけではありません。
Yoshi Bye~と柔道場が静かになった後、ゆっくりとシニアクラスが始まるのです。

シニアクラスが始まる前に帰ってもいいはずなのに、なんとなく帰ることができる雰囲気でもない。
そのままズルズルと自分も練習するようになっておりました。。

心の声、「なぜにまた、それもニュージーランドで柔道の練習をしてるんや?」
なんてことを嘆く暇もありません。

ジュニアクラスのコーチ2人はそのまま、シニアクラスを教える。
さすがにシニアクラス、ジュニアとは違い全員が柔道好き。
本気で柔道に取り組んでおります。

そこに突然現れた、日本人柔道家(本当はぜんぜん柔道家ではない 笑)。
みんなが身構える。

乱取り(本気で組み合う自由練習)では、相手の目つきが違う、燃えてるぅ~

確かにkiwi(ニュージーランド人)にとっては、日本人と柔道ができるということが特別。
中国人と少林寺で戦うようなもんです(笑)

相手は勝ちたい!絶対やったる~
こちらは、待て待て、こら、練習ぞ、おいおい待てって!

それにもうひとつ、kiwiの柔道家、でかいんだ、ごついんだ~
サイズ感が半端ない。

練習では、相手の投げられ役をすることもよくよくある。
通常、畳に投げられた後、投げた方は、投げられ役の柔道着を引くことによって、投げた衝撃を和らげる はず…

ですが、その隠れたお約束事がどこかに飛んでいる猛者がいます。
その相手役となると、投げられたら、投げられっぱなしの畳に打ち付けられた衝撃が体中にド~ン!
ウッッと息つまりそう… なところに猛者の体が落ちてくる。

それは、まさしくスローモーション。

上からデッカイ外人(本当は自分が外人?)がまさしく自分の上に落下してきま~す!!

そう、その後に続く、小さいながらも鈍い音。
「バキッ」

でも、ああ、動ける、大丈夫だ~

と練習再開です。
やっと午後9時すぎに練習が終わり帰宅の途。

なんか痛くない?
ってことで、柔道整復師の知識がよみがえりだす。
自ら触診。。。

うゎ、肋骨骨折してる…
でも転移(折れて違う方向に骨が離れたり、動いたり)は、なさそう。

でも、あ~痛いやん。。

肋骨が折れていてもギブス固定などはできない。
なぜなら呼吸のたびに肋骨は動く。
固定したら呼吸できない。

整骨院での処置なら、さらしなどを巻くぐらい。
こんなん巻いてもほぼ効果ないけど…
と思いながら、処置しました感だすために巻いたりする。

もちろん、そんなこともせずに、アイシングしながら自然治癒力に任せるのみ。

寝返りうっても痛いんだ。

起きて学校にいったら、そこはスポーツコース。
身体測定やウェイトトレーニングの授業の時には、上半身裸になることも。

そうすると、クラスメイトが大喜び!
人の裸見て、手を打って笑ってる!

自分の体、あざだらけ…
もともと皮膚過敏、すぐに内出血もする。
青黒いあざがいっぱい。

それにウェイトトレーニングすれば、肋骨が悲鳴をあげる。
みんなは、柔道クラブでの実習をしていることを知っているから、もうイジメ。。(泣)
わざと捻りが入るトレーニングをさせたりする。
その度に悶えて痛みを我慢する日本人、それ観て笑うkiwi…

日本なら、大丈夫?とか言ってくれる優しい方もいらっしゃる。
こやつら、生まれつきにラグビーDNAが入り混じる、スポーツバカ民族の衆。
どうも、こういうスポーツで壊れかけの人が好きらしい。
一躍人気者、こういう奴が認められるみたい!

これでは、テーピングやスポーツマッサージなども含めた予防医学なんて発達しないわな…

そんなことを、身を持って知ることとなりました。
結局、半年で2度の肋骨骨折。
場所を変えての骨折。
まぁ、肋骨骨折なんて、骨折と言えるほどのこともない。
と、柔整師の頭は思っておりましたが、実際自分がなると、こんなに痛いのね。
夜の寝返りや、クシャミすると飛び上がるほどに激痛!(泣)

なんて体調ながら、ここは日本人。
我慢して、何気ない顔で柔道クラブでの実習と練習を続けます。

もう人生でこれから柔道することなどないでしょう。
こうして引き締まることもない体を、今は持て余す年齢。。

ん~ いかんな~
柿ピー ポリポリ…

実習最終回、『その4』に続きます。

ニュージーランド留学は、ヨッテコット。お気軽にご相談を。
ニュージーランド現地ツアーも、ヨッテコットにご相談です。

コメント