お久しぶりなる愛読書紹介シリーズです。
今回は、直木賞作家の山田詠美さん。
全然関係ないのですが、山田という苗字を聞くだけで、お金持ちじゃないな!と感じてしまいませんか?
私は実際そうではないので、文句言えないのですが(笑)
山田は優雅、豪華、おしゃれ、スマート、そんな感じを醸し出す苗字ではないですよね。
山田詠美さん、山田孝之さん、山田苗字族の中で数少ない飛び切り優秀な方です(笑)
私の人生でよくよく登場する人に、「目」さんがいます。
「目」の一文字で「さっか」といいます。
ここまで特殊ですと、人間も特殊となり、ラーメン1杯を4口ほどで食べてしまうので、もう少し普通でもカッコいい苗字がいいです。
前回の日本帰国では、横浜で家系ラーメンを完食した5分後には、天下一品ラーメンの店内にいました…
いつも御馳走さまです!
(目さんは、絶対にブログなど読む人ではないので大丈夫!(笑))
まったくもって話がそれました。
山田詠美さんといえば、外国人男性との恋愛小説が有名。
直木賞作品の『ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー』、『ベッドライムアイズ』も秀作。
ですが、私はあえて、『ぼくは勉強ができない』
この題名からして面白そうですよね。
写真の本は平静9年発行、表紙もすでにボロボロです。
主人公は母子家庭の高校生。
そのまんまに勉強はできないのかもしれないが、私から見れば生きるための頭脳明晰。
詠美さんの作品ですから、心情描写が素晴らしいです。
高校生の浮かれた恋愛ではなく、人間として成長していく過程上の恋愛話。
ふつうの高校生とは外れた生き方かもしれませんが、この主人公に人間としての魅力を感じてしまいます。
タイム…
わたし、曽野綾子さんの『太郎物語』でも、同じようなことを思い語っていたのかも?(笑)
確かに高校生を主人公にした小説としては、自分の中ではトップ2です。
結局、予備校のような特殊な高校を卒業した私、『ぼくは勉強ができない』の秀美や、『太郎物語』の太郎が大好きなのでしょう。
こういう男が、カッコいいんだ!と憧れ、そして影響された人生だったのかもしれません。
立派な大人となったがゆえに、社会の荒波の中で汚れた心、この本を読んで綺麗に洗い流してもらいましょう。
何が人生において大切なのかを、もう一度ゆっくり考える機会になります。
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