豪雨で倒壊のフェンスを 再建 #7 「フェンス板 塗装」

ニュージーランドでDIY

自宅前、フェンス再建中の様子は、しばらく停滞中?
ずっと5本の支柱が立っているだけ。

しばらくあのアジア人もお休みなんやな。
そんな風に思っているかもしれない。

とんでもない!
自宅裏では、大変な作業をコツコツコツと。
フェンスの顔となる、フェンス板80枚。

この塗装に取り掛かっているニッポン人!

塗装をする前にせねばならないことがあります。
それは80枚の板を1軍と2軍に仕分け。

今回製作をするフェンスは2層構造。
1層目は、板と板の間を約8cmほど開けながら、8mの長さを張りつけていきます。
2層目は、その1層目の開いた8cmの隙間を埋めるように、その上から打ち付ける。

なので、2層目の板の方が見栄えに影響をします。

ということで、1層目には出来の悪い2軍の板を使用。
2層目には、良い出来の1軍の板を使います。

80枚もあれば、出来の悪いヤツもいる。
写真のようにすでに反りがあったりするものも。
購入時にできる限り目視でよい物を選ぶも、それには限界があります。

木工では大事なこと、アラを隠そう!(笑)

1軍と2軍を1枚づつ仕分けしながら、もうひとつ同時に選別をします。

板にはそれぞれ「木表」「木裏」があります。
写真をごらんください。
板の切断面には木目があります。
年輪です、クルクルと中心から円を描く。

その年輪の中心側が「木裏」。
中心から広がっていく方が「木表」。

板の上下には「木裏」側の面と、「木表」側の面が存在するんです。
写真で言えば、板の上面が「木表」、下面が「木裏」になります。

板を1軍と2軍に選別しながら、板の上下を「木表」と「木裏」にそろえて、積み上げていくんです。
塗装前の方が木目を判別しやすいですし。
なぜにそんな必要があるのか?

板は時間の経過とともに、「木表」側にUの字状に反りが発生していきます。
もちろん釘で打ち付けるので、ある程度反りの防止はします。
ですが、日本の製品よりもニュージーランドの製品は乾燥が足りない。
なので、どうしても大きく板が反っていくんです、変形する…(泣)

ですから、「木表」と「木裏」をバラバラにフェンスを製作すると…
フェンス板が内側と外側に反っていきバラバラ、凸凹のフェンスが時間の経過とともに現れてしまいます。。

今回はすべての板の「木裏」側を道路方向にして、打ち付けていきます。
これが正しいのか、それとも逆の方がよいのか…
大工さんではないのでわかりません!(笑)

でも、きっと「木表」側、つまり自宅側に反りが入るはず。
ここでも、アラは隠せ!ですね(笑)

こうして、1軍&2軍、「木表」&「木裏」の両方を選別します。

さて、やっとここから塗装が始まります。
今回はステイン塗装。
ステインはペンキよりも材木の表面を保護してくれます。
そしてもともとある木目を隠すことなく、色付けができます。

なんですが…
1週間、塗装のスタートが遅かった…

ニュージーランド、ここネイピア、本格的な夏が来てしまいました!
日差しがきっつい、厳しい…(泣)

まぁ、でも、塗っていく先々からステインがすぐに乾いていくのは良い。
でも炎天下での塗装は暑いんです。。

ステインの入った缶には、2回の重ね塗りをオススメと説明あり。
ここは、日本人のおもてなし。
私は3回の重ね塗りをします。
経験上、塗装下手でも、3回塗り重ねると、なんとなく上手に塗り上がるんですね(笑)

そうそう、缶からステインの液体をすくいあげるステンレスの杓子、お玉?

これは白衣で長い白帽子姿のフランス人料理人、フォンドボーでも料理する時に出てきそうなアレです。
大きな鍋からスープをすくう時に使うもの。
しっかり料理道具でございます。

これ、柄が長くて深いペンキ缶にはもってこい。
長く、重宝しています!

こうして80枚、炎天下で塗装を進める日々のニュージーランドでした。

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