愛読書 10 ~ 山口 瞳 著 「居酒屋兆治」~

Yoshiの 愛読書

私の愛読書を理由もなくお届けするシリーズ、10回目。
前回に続き、今回もご紹介する山口瞳さん。

前回では、山口瞳さんのエッセイがいかに素晴らしいかをお話しました。
それから、ずっとやはり思った通り、引っかかったのです。

このままいつかの回まで山口瞳さんを置いておく。。
そうすると必ず、いつだそう、もういいだろうか、早すぎ?もう遅い?
人に言わせればどうでもよいこと。
ですが、そんなことが気になる気の小さい男であります(泣)
それなら、続けてしまいましょう!そんな感じであります。

さて、「居酒屋兆治」といえば、高倉健さん主演の映画でご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
確かに正解、映画の原作という位置にもある小説。

小説出版後にドラマや映画となることはよくよくあること。
ですが、小説を汚さない、小説を超えてしまいそうなドラマや映画はほぼ存在しません。

小説でも不器用で寡黙な主人公は、高倉健さん以外に想定できません。
もう何度となく読んでいる「居酒屋兆治」の厨房には、いつも健さんが静かに黙々と。

小説は長編でもない、主人公の藤野英治と妻、そして店の常連さんの会話が中心。
人それぞれの生き方、人生模様。
そして昔の恋人の存在。

生きていくうちには、どうしても譲れない、大切なこと。
結果としては、人生をも壊してしまう。

この小説にある静かな行間に、思い出しながら自分の人生を流し込みながら読んでください。
きっと違う人生をも導いてくれるかもしれません。

私も寡黙ながら人情味溢れる男で生きています…
そこ、笑うとこではないです(笑)(泣)

ニュージーランド留学は、ヨッテコット。お気軽にご相談を
ニュージーランド現地ツアーも、ヨッテコットにご相談です。

コメント