お題をひとつ #26「同調圧力だけでは…」

お題をひとつ

日本に関するコロナ関連のニュースを読んでいて最近思ったのです。

「同調圧力」が昔より日本は感じられないのかな…

日本は「同調圧力」が強い国だと思っていました。
というより、「同調圧力」に慣れている社会なのではないかと…

なにか陰(いん)の響きを強く感じてしまう「どうちょうあつりょく」。。

ですが、これも悪いことばかりではないはず。

確かにニュージーランドに15年も生きていると、日本に比較して圧倒的に「同調圧力」が弱い。
マジョリティ(多数者)の意見を、マイノリティ(少数者)に強く求める。。
そんなことが少なく、独立して生きる社会性。
みんな同じことをしなければならない、なんてことが頭にない。
よくもあり、困ることもあり(笑)

飲食店の多くは夜8時に閉店するのだから、それに従わなくては…
自粛、要請という言葉に隠れた同調圧力がヒシヒシ。

こんな形のコロナ対策、ニュージーランドでは日本以上に効力なさそうです。
ニュージーランド社会では、なかなか「同調圧力」を受けることに慣れていません。
なので、最初から「圧力」ではなく法的に禁止。
「この居住地域から出ることは厳禁なり!」
「会社、学校、店舗、生活必需サービス以外はすべてお休み!」
「5人以上集まれば逮捕!罰金!」
昨年の厳格なロックダウンによるコロナ対策が功を奏しているのが、今のニュージーランドです。
でも日本ではそんなやり方がそぐわないのは、当たり前です。

そういえば昔、むか~しのこと。
日本海に面した田舎の町で整骨院を営みながら、毎土曜と日曜は大阪でアメフトのトレーナー業務。
週末は練習、もしくはゲームがあったので、当然のように大阪で働いていました。

ある時、整骨院に居住地の自治会の方が2人来られて、
「毎週土曜日は休みなく、消防団に参加してもらわないと困る!」

もちろん事情を説明して、それが無理であると丁重にお断りをしました。
ところがそれから度々、整骨院に来て閉院後も居座る。
大切な仕事があるから無理と何度と言っても、みんな来ているから。
消防団に毎週参加することは当然だから。
その一点張り。

こちらとしては、刑法130条の不退去罪で警察に通報しようかな~
とも思ったのですが、そこは田舎のこと。
大事にすることもできず…
結局、消防団参加要請が弱い地区に現住所変更までしました。

きっとあの方々は「同調圧力」などとは思わず、当然のことをしていたまでのこと。
長年消防団などはそのような形で機能してきたのでしょうし。
大きな災害が起これば、そのような社会形態も世界からみれば奇跡のような力を発揮します。

結局、私は現住所どころか、赤道を越えて在住国まで変えてしまいました。
もちろん「同調圧力」から逃げたわけでもないのですが(笑)
それでも知らず知らずに日本社会に適合難しく、結局ニュージーランドに15年以上もいるのかもしれません。

いつもながらのこと。
どちらが良い、悪いの端的な価値観ではありません。
良い面もあれば悪い面もある。

ですがコロナで長く苦しんでいる日本を遠くから眺めていると、勝手ながらに思ってしまいます。
今までの考え方や対処の仕方では、どうもうまく作用しない日本。
そんなひずみのようなものを感じてしまいます。

などと偉そうに思うがままに書いてしまいました。
ただの海外在住者、帰国難民には、何もできません。

海外在住者はマイナンバーもいただけず、色々な面であまり国民扱いされてもいないのは、日本の外に住んでみてわかること。

マスクをすることもなく、ほぼコロナ終息の国で、ただただ待つしかない今です。

ひとまず日本との時差が4時間から3時間になりました。

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