自宅前、フェンス再建中の様子は、しばらく停滞中?
ずっと5本の支柱が立っているだけ。
しばらくあのアジア人もお休みなんやな。
そんな風に思っているかもしれない。
とんでもない!
自宅裏では、大変な作業をコツコツコツと。
フェンスの顔となる、フェンス板80枚。
この塗装に取り掛かっているニッポン人!
塗装をする前にせねばならないことがあります。
それは80枚の板を1軍と2軍に仕分け。
今回製作をするフェンスは2層構造。
1層目は、板と板の間を約8cmほど開けながら、8mの長さを張りつけていきます。
2層目は、その1層目の開いた8cmの隙間を埋めるように、その上から打ち付ける。
なので、2層目の板の方が見栄えに影響をします。
ということで、1層目には出来の悪い2軍の板を使用。
2層目には、良い出来の1軍の板を使います。
80枚もあれば、出来の悪いヤツもいる。
写真のようにすでに反りがあったりするものも。
購入時にできる限り目視でよい物を選ぶも、それには限界があります。
木工では大事なこと、アラを隠そう!(笑)
1軍と2軍を1枚づつ仕分けしながら、もうひとつ同時に選別をします。
板にはそれぞれ「木表」と「木裏」があります。
写真をごらんください。
板の切断面には木目があります。
年輪です、クルクルと中心から円を描く。
その年輪の中心側が「木裏」。
中心から広がっていく方が「木表」。
板の上下には「木裏」側の面と、「木表」側の面が存在するんです。
写真で言えば、板の上面が「木表」、下面が「木裏」になります。
板を1軍と2軍に選別しながら、板の上下を「木表」と「木裏」にそろえて、積み上げていくんです。
塗装前の方が木目を判別しやすいですし。
なぜにそんな必要があるのか?
板は時間の経過とともに、「木表」側にUの字状に反りが発生していきます。
もちろん釘で打ち付けるので、ある程度反りの防止はします。
ですが、日本の製品よりもニュージーランドの製品は乾燥が足りない。
なので、どうしても大きく板が反っていくんです、変形する…(泣)
ですから、「木表」と「木裏」をバラバラにフェンスを製作すると…
フェンス板が内側と外側に反っていきバラバラ、凸凹のフェンスが時間の経過とともに現れてしまいます。。
今回はすべての板の「木裏」側を道路方向にして、打ち付けていきます。
これが正しいのか、それとも逆の方がよいのか…
大工さんではないのでわかりません!(笑)
でも、きっと「木表」側、つまり自宅側に反りが入るはず。
ここでも、アラは隠せ!ですね(笑)
こうして、1軍&2軍、「木表」&「木裏」の両方を選別します。
さて、やっとここから塗装が始まります。
今回はステイン塗装。
ステインはペンキよりも材木の表面を保護してくれます。
そしてもともとある木目を隠すことなく、色付けができます。
なんですが…
1週間、塗装のスタートが遅かった…
ニュージーランド、ここネイピア、本格的な夏が来てしまいました!
日差しがきっつい、厳しい…(泣)
まぁ、でも、塗っていく先々からステインがすぐに乾いていくのは良い。
でも炎天下での塗装は暑いんです。。
ステインの入った缶には、2回の重ね塗りをオススメと説明あり。
ここは、日本人のおもてなし。
私は3回の重ね塗りをします。
経験上、塗装下手でも、3回塗り重ねると、なんとなく上手に塗り上がるんですね(笑)
そうそう、缶からステインの液体をすくいあげるステンレスの杓子、お玉?
これは白衣で長い白帽子姿のフランス人料理人、フォンドボーでも料理する時に出てきそうなアレです。
大きな鍋からスープをすくう時に使うもの。
しっかり料理道具でございます。
これ、柄が長くて深いペンキ缶にはもってこい。
長く、重宝しています!
こうして80枚、炎天下で塗装を進める日々のニュージーランドでした。
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