『南の国から’20冬帰国』8.美山

- 日本帰国生活

京都府南丹市美山町
京都市の北、琵琶湖の東に位置する山あいの町。

そこにひっそりたたずむ『美山かやぶきの里』。
訪日外国人旅行客が訪れる集落があります。
ほぼ日本人旅行客はいません。

何があるのか…
何もありません。
あるのは、まさしく『かやぶきの家』だけ。
それも普通に人が暮らす家です。
ここまで読めば、あ~、白川郷みたいな。

そう、白川郷みたいなんです。
まさしくミニチュア番。
いらないものを消し、必要なとこだけ残したらこうなるのではないか…
そんな風にさえ思ってしまう。

おしゃれなカフェも、雑貨、お土産屋さんもありません。
つまり、いらっしゃいませ〜的な消費の世界がありません。

ただ、今回はあってほしいものもなかった…
雪がまったくないんだ。
冬のかやぶき屋根に似合うのは、やはり雪化粧。

雪の上にあるはずのランタンは土の上に置いてあります。
今冬は、どうも暖冬でどこも雪不足。

北海道各地、スキー場がとても困っているお話は、その影響をもろに受けるバス運転手さんからよくよくお聞きします。

岐阜の白川郷は特にダメージもあるようです。

それに比べこの美山は、特に大きな観光投資をしているようにも見えないので、きっと雪不足による損失も少なそうです。

昔懐かしい赤い郵便ポストの前で、外国からの旅行者は満面の笑みでいっぱい記念写真を撮ってはる。

どこに行ってもインバウンドを見込んで観光地化してしまう。
そして昔懐かしい日本の原風景が消えていく。

インバウンドの大波も、突然に消えていくはず。
それなら、目先の収入より、長く後世まで残す利益の方がきっと大きいんだろうな。

一度失うと取り返せないもの、その価値に気付くことの大切さ。

日本を離れ、遠くから見つめているからこそ、より感じてしまうのかもしれません。

 

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