ニュージーランド、ロックダウン状態に近づく…

その日の日記

午後2時、行きつけのコーヒースタンドにてカプチーノ注文。
だが、バリスタのお兄ちゃんが、
「ちょっとラジオ一緒に聴けよ。」

ラジオからは、女性ニュージーランド首相のアーデーンさんの声明。
ここ10日ほど、毎日のようにコロナウィルス対策についての発表があるため、またか…
そんな気持ちで聴いていました。
(写真は首都ウェリントンにある、愛称ビーハイブ(蜂の巣)の国会議事堂)

「48時間以内に危機レベルをレベル4に上げて、少なくとも1か月間、すべての学校は休校。そして、essential(不可欠)なビジネス以外も最低1か月間休業とします。」

「ただ、スーパーマーケットや病院などのessentialなものは通常通りの営業とするので安心を」
「追って、何がessentialなビジネスかは発表します。」

間違いなくこのコーヒースタンドは明日から休業。
essentialなビジネス?
病院、スーパー、銀行?
ガソリンスタンドはオープンしていないと車社会の国はパニックだし…

何が1か月間、閉店されて困る?
そして、明日の休業前、つまり今日、今が2時だから午後5時までに行かなくてならない所は?
業務内容に関連して、即対応すべきことは?

急激に足りない脳みそを回転させる必要に迫られました。

想像してみてください。
午後2時、急に明日から、全コンビニ、吉野家、ホームセンター、レストラン、ダイソー、クリーニング屋さん、自転車屋さん…
八百屋、酒屋、居酒屋、マクド(マック)、ハンズ、大丸、au、ソフトバンク…

すべて1か月間、閉店するとしたら…

そんな状況がまさしく今日、ニュージーランドにて起きたのです。
つい最近、フランスで起きている状況と比べたら、ニュージーランドはまだマシ!
などと話していた矢先、ニュージーランドもまさしく同じ状況が明日から…

即対応要の業務関連事項は、ブログでは大きく省略します。

さて、急がねば!
スーパーマーケットは通常営業だから食料は大丈夫か…
(でも、実際スーパーでも大行列ができたようです。。落ち着け!って)

食料、食べ物?
やばい!柴犬さんのエサ!
食べ慣れたエサはペットショップにしかない!

「緊急事態だから、これで我慢しなさい!」
そんなことを聞き分けよくしてくれるわけもなく、説得も困難!

って、ことで急遽、車でペットショップに向かいます。
平日の午後なのに、急激にみるみる走行する車の量が増えていきます。

ペットショップに到着すれば、そこは人混み!
パニくるショップのスタッフさん。
それはそうだ、急に明日から1か月強制閉店なんだから…
ペット王国のニュージーランド、考えることは同じ。
なんとかいつものエサは確保です。

次、次…
そうだ、作りかけの木製網戸の材料、買っておかねばコツコツ製作が1か月間ストップする!
ということで、これまた急遽ホームセンターに駆け込む!
もちろんニュージーランドでは、深夜営業などなく、午後6時に閉店です。

さすがDIYなしでは生きていけないニュージーランド。
1か月間無職の国民が明日から溢れるのです。
それならこの時にこそ家の修繕や庭の作業を!と考えるのは同じこと…
ホームセンターも、東京の駅かと思うほどに人、人、ひと…

こうして明日からは、ほとんどのお店は閉店。
できるかぎり自宅待機。
必要のない国内移動もできない。

連日のようにだんだん引き締めが強くなった政府のウィルス対策。
今日の緊急対策にも大きな批判は聴こえてきません。

ただどうせここまでするのなら、1週間前からそうしたらよかったのに~
という意見はSNSでも見ます。
それは同感。
業務上の対応が、政策によって右往左往の1週間です(泣)

もちろん、弊社はインターネットが全面ストップともならないかぎり、完全休業なんてありえません。
それにお世話をする日本人留学生も多くいます。
学校がお休みでも、そう簡単に日本帰国もできない状況です。

そして3月末、決算処理をしなくてもよいなどとアーデーンさんも猶予をしてはくれません。
仕方がないけど…

たった460万人の人口で、現在ウィルス感染者数は100人と少し、死傷者はゼロ。
日本や他国と比較すれば、今日の対策も大袈裟に思えそう。

ニュージーランドはパートタイム契約は当然、正社員契約であっても時給契約が主流です。(日本の常識は、世界の常識ではありません。)
ということは、明日からの1か月間は無給の国民が大半と言っても過言ではないのです。

そんな状況が目の前です。
それでも…
日頃はいい加減、おおらかな国民性ながら、kiwi(ニュージーランド人)は国難が襲うと、おおむね同じ方向を向いて頑固に意固地に対処します。

‘Be strong, Be kind, we will be OK’

アーデーン首相のメッセージを今回のスローガンとして、kiwiはこの1カ月を乗り越えていくのです。
もちろん、わたしも一緒、元気に頑張っていきますね!

 

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