こちら 都市封鎖中の ニュージーランドです

ニュージーランド情報

8月17日の午後、政府より一報。
今年2月以来となるコロナ市中感染者1名を、オークランドで確認。
これでまず、ニュージーランド国民はロックダウンを確信したはずです。

現在の日本なら、ニュースにもならない可能性のある規模のクラスターが1件発生。
ゼロの社会では、扱いと対処がまったく異なります。

夕方6時、政府より正式発表。
ニュージーランド全域でコロナ感染対策レベル4に移行。
オークランド、及びコロマンデル半島は、17日午後11時59分より7日間のロックダウン。
それ以外の国内全域では、3日間のロックダウンとなりました。
もちろん、それが伸びる可能性もあります。

午後6時の政府発表により、翌日から学校は休校、商店は休業。
会社も休み、もちろん必要不可欠な職種は除きます。

時短営業、時短勤務などではなく、いきなり「明日から閉めなさい!」
飲食業なら、仕入れた食材をどうしよう…
会社なら明日からの出張はすべてキャンセル…
週末、オークランドでの催しはすべてキャンセル。

喜ぶのは学生たちでしょうか。
やったー!ゲームしまくり~(笑)

それにしても1週間と3日では影響も気持ち的にも違います。
3日間なら、「突然の連休スタート」的な方も多いでしょう。

1週間ともなると、本当に大変。
それはオークランド在住の方がよくおわかりかと。。

私のようにオークランドから400キロ離れたネイピアはもちろん。
南島の南にあるインバカ―ギル、ダニーデンであっても3日間のロックダウンです。
3日間で終わればよいのですが…

「ロックダウン」の言葉は、最近日本でも議論されているので、馴染みがあるかと。
それよりも「都市封鎖」の方が私には感覚が伝わる。

まさしく必要不可欠以外の外出は許されない。
都市間移動、例えばお隣の町への移動も厳しく制限されます。
もちろん旅行などもこの間禁止です。

国民は、昨年の100日におよぶ厳しいロックダウンを経験づみです。
「3日、1週間なら我慢せねば!」
そのような感じかと…

発表から一夜明けて、確認感染者は現在7名に増えています。
オークランド市内の病院に勤務する医療スタッフの何人かが含まれています。
すべての感染者が同じ感染源に係っているよう。

すでにゲノム解析もされ、結果的にデルタ株の疑いが強いもよう。
ワクチン接種も完了している医療スタッフの感染も確認されています。

このロックダウンで、感染源を確認、感染者の移動を追い、他感染者をあらいだす…
クラスター発生を最小限に閉じ込めるのが目的でしょう。
ゼロ・コロナの維持を目指すニュージーランド。
そのための厳しい処置はやむを得ない現在かと思います。

オークランド在住の方には大変申し訳ないのですが、こういう時に思ってしまうこと…
首都が最大都市にないという利点、けっこう大きいかもしれない。
政治の中心地が離れた地にある…
これ、国にとってはけっこう安心感をもたらしてくれませんか。
日本も考えませんか?

 

発表から一夜明けた今朝…
明らかに少ない路上を走る車の数。
とっても町が静かに始まりました。
外出も徒歩圏内のみ、車での移動もしない今日です。

掲載写真は、すべてロックダウン初日の今日撮影。

昨年のロックダウン時を思い出します。
長くなればなるほど、経済への影響も、気持ち的にもつらくなる。

日本のニュースでは…
「ロックダウンは、日本にはそぐわない…」

なら、どの国がロックダウンが似合うというのだろう。
誰も好きでロックダウンなど行わない。
ヨーロッパであろうとも、オーストラリアやニュージーランドであっても、ロックダウンはツライ。

ロックダウンに関する、各国の法的整備についてはわかりません。
本当に必要なら、迅速な立法、法改正があるべき。
ロックダウンに対する賛成、反対両意見があって当然。

ロックダウンの良し悪しは別にしても、政府からの発表において…

迅速な状況説明
ロックダウンの目的
明確な制限基準
それに対する補助金の対策説明

まず、国民がロックダウンに納得させる明確な方針、わかりやすい発表かどうかが大切だと思う…
そして国民に言いたいことを伝えようする気概、気持ちがなくては。
今回の首相発表を観ていても、強く感じることでした。

明らかにアーダーン首相はその点、長けているわな。
棒読みでは…
これ以上はやめとこ..(笑)

こういう非常時、けっこうキウィは我慢強いはず。
1日も早くロックダウン解除されますように…

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