このシリーズ、前回のブログ…
えー 去年の12月22日ですね…
随分と開きました。
さて前回のお話で、千葉営業所から大阪本社への転勤の辞令がおりました。
人事課としては、きっと営業職を失格と判断したのでしょう。
一度、人事課の方に聞いたことがありました。
なぜに、自分が本社管理課に転勤になったかを。
「入社すぐの数学テストで、一番だったから。」
って、なんのことやらよくわからん理由を言われたことを、よく覚えています(笑)
まぁ、理由なんてどうでもよろしく、はじめての本社勤務です。
入社3年目にして、これぞ会社員です!的な職場環境を体験。
朝、無言の満員エレベーターに乗り、会社に到着。
そこには多くの机が並び、だれもが仕事をこなす。
でも、静けさと落ち着きがただよう、これぞオフィス。
今までの現場や、日々トラックを運転。
取引先の機械油が匂う工場内を歩く。
電話の先には、完全に切れてどやしまくる相手担当者の罵声。
そんな世界と一変です!
仕事もさっぱり違う。
管理課、まさしく管理するお仕事。
営業部や支店、営業所で発生する数字の山を管理する。
悪い言い方をすれば、あら捜し。。
そして管理した数字をまとめあげて、会議資料を作成。
さぁ、ここでひとつ、静かに嬉しい出来事がありました。
それは、業務上どうしても簿記、経理を学ばねばならなくなったこと。
これが後々、多いに役立つことになります。
というより、今現在もこの時の財産で生きているともいえる。
簿記や経理がわからない者に経営などできるはずもない。
こうして学びながら、綺麗で静かな環境でパソコン相手に、見た目美しくこなす会社員でございます。
日々、簿記から学ぶ、元営業マン。
管理課初、営業を首になった、ではなく営業畑出身のスタッフ。
これが大きな問題に。
営業のあら捜しをやらせたら、そこは元営業マン、どう隠しているか、どのように数字を良く見せるのか…
そのあたりを、ことごとく探し当てていく!(笑)
いままでのスタッフには、わからなくても、そこはほら、ねっ、辛くて暗い、営業実績を上げようもない営業所からきたんだから。
ようは、そのへんのけっして明るくない営業生活を経験している。
はは~、あんた、ここ、これこう隠してるやろ~
営業成績優秀にみえるけど、課長さん、こうしてるよね~
なかなかの即戦力!
気持ち的には、社内でもとんでもなくつらい立場にいた営業所全員のかたき、取ったろう!(笑)
千葉ではいまだに、関東平野を駆けずりまわっているであろう営業。
それに引き換え、こんな綺麗なビルのオフィスでするスマートな営業。
今思えば、ほぼほぼ、そんな羨ましさと猜疑心の入り混じった気持ちで仕事をしていました。
ある時、どうしても我慢ならない数字のからくりを見つけてしまう。
営業実績は素晴らしいといえる営業部の課長さんのところに行く。
そこで、超優秀課長さんとわたし、平社員が口喧嘩に!
千葉営業所出身だからって、なめんなよ!
あの頃、完全にグレておりました(笑)
静~かなオフィス内で、突然に飛び交う怒号!
そこには、千葉から転勤してきたばかりのよくわからない若手社員と、それに怒る(実は焦りまくる)課長さん。
とうとう、そこに部長と直属上司が間に入り、止める始末でした。
なんとなく、ここで名前を初めて売ってしまったようです(笑)
こうして、大阪だけでなく、地方営業所や支店に行き、あら捜し(言い方悪い)作業をしに出張。
そうすると3年目社員なのに、とってもお優しくしていただけるんです(笑)
なんか美味しい物まで食べさせていただける?
完全に嫌われながら、疎まれているのはよ~くわかる本社からの使者ですね!
こんな感じで大阪勤務が始まりました。
驚くことに、営業マン時代よりボーナスは2倍!
給料まで増える!
こんなおかしいやん! 今の仕事の数倍はツライ思いはしていたのに!
というあら捜しは、心の隅に収め、貰えるものはいただきましょ(笑)
いつのまにか、自分も少しスマートな都会の会社員生活を送っていたのです。
そんな時もあったな~
一瞬だったけど(笑)
そんな時代は自分の人生において長く続くはずがないのでした…
つづく
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