お題をひとつ #14「自己価値感」

お題をひとつ

ニュージーランド在住、もうすぐ15年となります。
それでも日本の情報は、しっかり把握をしている。
もしかしたら日本に住んでいた頃に比べても、より詳しいのかもしれません。

その情報ソースは、日本のラジオ番組であったり、動画やネットニュース…

最近、特に多いトピックに、「スローライフ」と言葉がよくよく登場しています。
「日本の都会でオシャレにスローライフ」
「自然の中でキャンプを楽しみながら、スローライフ」
「田舎に移住をして、スローライフ」

そんな記事をよくよく見かける昨今。

時計の動きにスローもファーストも存在しない。
それは日本であろうとニュージーランドであっても、1分、1時間の長さに変わりはない。

のはずなのに、日本帰国をして上陸した瞬間から時計の動きが明らかに早く感じる。
何かに急かされているように時は早く流れていきます。

そしてニュージーランド帰国、最初のカプチーノを飲んでいると、時はゆっくり流れだす。

現実、そんなことはあり得ない。
何がそうさせるかといえば、まず目に飛び込む情報を脳が処理する量が圧倒的に違う。
それもひとつの理由。

ニュージーランドはオークランドやクライストチャーチを除けば、圧倒的に自然の中。
いわば国自体が自然の中に存在させていただいている。
眼が入る情報を、脳が処理するスピードもそれほど必要はない。

人間関係も日本とニュージーランドでは、その濃さも全然違う。
やはりニュージーランドでの人間関係はドライだなぁ、と感じてしまいます。

日本のいわゆる田舎、山と川、そして田園が広がる中での暮らしも経験しました。
ですが、日本の田舎社会は、相当に人間関係が深く濃く絡みつく。

田舎暮らしの時にスローライフをしている、などと感じたことはまったくありませんでした。
もちろん個人差があるのは当然です。
人間関係にすり減らす毎日は、ずっと何かに追われているよう。

日本とニュージーランドを合計して25回ほどの引っ越しを経験。
やどかり人生を送っていると、時が流れるスピードには違いがあります。

いつも言うように、どちらが良い、悪いではありません。
ずっとゆっくり流れる時を送れば、刺激が欲しくなる。
忙しい時に疲れたのなら、ゆっくりした時の流れを求めたくなります。

その点、私は恵まれています。
日本とニュージーランドを行ったり来たりできる。

今年のような特別な状況により、日本帰国が長くできないと、やはり日本の刺激が欲しい。
と感じて日本帰国をすると、時と人の流れに上手く乗れずに、すぐ逆ホームシック…(泣)
「あ~ ニュージーランド帰りたい…」
念願の日本帰国なれど、3日もすればそう感じてしまうのです。
我がままですね(笑)

私は基本的に、話し方も食事もスロー。
生き方も慌てることなく、コツコツと積み上げていくタイプ。
だからこそ、ニュージーランドでも生きていくことができるのでしょう。

時もゆっくり流れ、人間界での競争意識も薄い。
偏差値も存在せず、職業格差意識も希薄。
出世意欲も貯蓄意欲も低い国民。
それが南半球の底に近い小国、ニュージーランド。

そんな社会を毛嫌い、けなし倒して、底辺の国のように言う日本の方もいらっしゃいます。
確かにそんな国で自己価値感を高め、自尊心を満足することは難しい。
それはそうだ、日本で長く積み上げてきた履歴の重みも、この国ではスポンジのよう(笑)

さてさて、こんな両国で長く生きていくためには、バランスをいかに上手く保つかが大切。
どちらの価値観も理解をして、しっかり自分の生き方に落とし込みながら…
自分の生きる意味を考えていくのです。。。

自分の仕事を楽しんでいるのか…
今までどんな勉強をして、これから何か学びたいことはあるのか…
今までの経験は、今の自分に生きているのか…
足りない経験をこれからしていくにはどうしたらよいのか…

なんてここまで書き進めながら、そんなん難しすぎるやん!
ってのが、今の正直な気持ちです(笑)

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