愛読書 41 ~ 宮本 輝 著「彗星物語」

Yoshiの 愛読書

秋の夜長、読書の秋…
そうなんです、ここも南半球の底にあるニュージーランド。
ここは秋を迎えようとしています。
南島はすでに初冬かもしれませんが。。

宮本輝さんの著書は4冊目になります。
宮本さんと池波さんの著書が多くなるのは致し方ありません。

なぜなら、好きだから!(笑)

今回の宮本さん、「彗星物語」です。

彗星物語といえども、宇宙を舞台にしたSF作品ではありません。
宮本輝さんがSF作品を書いたのなら、それはそれは驚きです(笑)

大家族の城田家、確か12人?
そこにハンガリーからの留学生であるボラージュが生活の中に加わります。
それによって色々なことが巻き起こり、新たな心情の移り変わりを描いています。

もちろん宮本輝さんの作品ですので、登場人物それぞれの性格、人間性を感じることができる小説。
そうです、人間だけではなく、そこにはラブラドールのフックという犬が存在。

この犬、自分を犬だとは思っていない。
ん~ 何か身近にもそんな柴犬がいたような気がいたします(笑)

フックが見つめる家族模様、これがなんとも味があってよろしいんです。

小説は関西弁によって進みます。
自分にはまったく違和感がないのですが、もしかしたら関東の方には馴染まない面があるのかもしれません。
ですが、そんなことに関係なく読んでいただきたい小説なんです。

宮本輝さんの小説には、生きているツラさ、悲しみ、死別…
色々な人生模様があるもの。

「彗星物語」 他の小説に比較して長いお話ではありません。
なんなら、上下巻にしていただく、または続編を読みたいぐらいに。

長くもない小説ながら(短編小説ではありません)、しっかり感動を残してくれます。
ふと気付くとまた再読したくなる…
今までも、読む本がないのならと、本棚からつい選んでしまう本なんです。

はい、日本帰国もできずに新刊本がまったくもって少ない帰国難民の今です。

今回も本棚を眺めながら、手にして本が「彗星物語」でございました。

今は弊社ヨッテコットにて留学生をサポートするお仕事を。
そして、わたしも元は留学生だったのです。
留学生のボラージュの気持ちもよくわかるお話でした…

ニュージーランド留学は、ヨッテコット。お気軽にご相談を。
ニュージーランド現地ツアーも、ヨッテコットに相談です。

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