【No.985】スポーツ・トレーナー時代、振返りも最終章 #5

人生を振り返る忘備録

サラリーマンを退職してから、長年追い求めてきたメディカルトレーナーの道。
その夢が叶っていることを自覚した自分がいました。
(詳しくは、前回のお話 をどうぞ)

アメリカンフットボールチームにおいては、メディカルトレーナーとして。
新たに開院した整骨院では、柔道整復師、そして院長として。

仕事は完璧にこなしていました。
特にグラウンドで怪我をしたプレーヤーを追いかけている時が、楽しくて仕方がありません。

ずっとこの仕事をしたいがために、3年制の専門学校2校を卒業。
そして柔道整復師の国家資格にも合格してやった。

そこまでして叶えた夢の中です。
毎日が嬉しく、充実感に浸りながら生きていました。

もう休むこともしません。
仕事がしたくて仕方がないのですから。

柔道整復師として、スポーツトレーナーとしても技術的に相当進歩をしたのがこの時です。

少し不思議なお話になります。
多くのアメフトプレーヤーがグラウンドで練習の準備をしている…
それを眺めていると、これから怪我をしそうなプレーヤーがなんとなくわかってくる!?

そのプレーヤーに「今日は怪我をしそうだから…」ともなかなか言いづらい。
他のトレーナーやマネージャーさんに、「今日は○○の動きを注意しておいて…」
そんなことを伝えると、そのプレーヤーが怪我をしてしまったり…

整骨院では、新患さんが言う前に、患部がなんとなくわかる。
そこに手が動く…
そのようなことも普通にある施術は数えきれない患者さんを診る日が続いたから?

きっと養われた感覚が、敏感に何かを察知をしていたのでしょう。

柔道整復師の先生といえども、現在はそれほど骨折や脱臼の処置をする機会はありません。
当然ながら、怪我をした患者さんは整形外科に来院するものです。

私は幸福にも(と、言ってはいけない?)、数多くの骨折の処置や脱臼整復もさせていただいた。

このような医療とスポーツの世界で働く日々が続く…

ただ仕事以外の判断能力には多くの問題を抱えていました。
と言えるのも、過ぎ去ったことだからこそ。

本人はまったくその自覚がありません。
ただ仕事以外の生活では問題が次々と起きていたのです。
ですが、もはやそれに対する処理ができない。
仕事は完璧なのに、日常生活がもうよくわからなくなっていたのです。

長く山頂を目指し、ひたすら登り続ける。
ある時、いつの間にか目指す山頂を越えていることを知る。
夢の中で生きていたのだから。
そして、いままで目指していた山は消え、道に迷う自分がいて…

働き過ぎ、オーバーワーク…
夢叶った後の燃え尽き、バーンアウト…

そんな言葉が思いつくのは今だからこそ。
自分を見失いつつも、休むことなく疲労すら感じない。
知らず知らず心も体も限界を越えていたようです。

そんな時、アメリカンフットボールチームでの働き場所を突然失いました。
私がどうできる問題でもありません。
トレーナー仲間全員がチームを去ることになったのです。

夢を叶え、夢を失い、さまようように働き続けていた私。
スポーツトレーナーとして活動ができる新たな場を求めることになります。

でも先に新たな希望を見出すことができる私は、もういません…

 

ごめんなさい、お話が長くなりました。
(誰に怒られることもないのですが… 笑)
終わりが見えてから、悔いなく書きたい気持ちが先走っています。
同じような内容のお話から抜け出すことができなかった今回のお話。
終幕を迎えるため、思いがけずもう一話が必要なようです。

次回こそ日本を旅立つ前のお話を残します。

つづく

ニュージーランド留学は、ヨッテコット。お気軽にご相談を。
ニュージーランド現地ツアーも、ヨッテコットに相談です。

コメント