『ニュージーランドでDIY』第4話 釣竿用 ルーフラック

ニュージーランドでDIY

今年の誕生日、自分へのプレゼントにて釣竿を購入。
この釣竿、約4mの長さがございます。

今までの傾向として釣竿は「振出竿」
つまり、先へ先へと伸ばしていくタイプ。
・利点 コンパクトになるので、持ち運びに便利
・欠点 部品が多いため、壊れやすい

今回は「振出竿」ではなく、「継ぎ竿」
つまり、何本かにわかれた竿をつないで長くする。
・利点 部品が少なく、シンプルで壊れにく
・欠点 コンパクトにならず、持ち運びに不便

さて今回購入をした約4mの「継ぎ竿」は2本組
ということは、1本が約2mの長さ。

購入時は、車内に入るしいいだろう!
と思っていたのですが、実際「けっこう、かさばるな~」

何でも格好から入る性格。
ここから、「さて、どないしよう~」
「そういえば、外車・ホンダ FITには、中古での購入時からルーフキャリアがついている」
「それなら、そのまま竿を載せると壊れるのは必須、専用のケース、ラックが必要!」

既製品を調べてみると、当然長さも太さも合わず。
ましてここは南の底、ニュージーランドです。
さっぱり選択肢はない。
例えば長さは3mの商品しか見つからない。
外車・ホンダ・FIT(何か問題でも?ここNZ(笑))、コンパクトカーの上に3mを載せる。
車の前後にブラ~ンと垂れ下がるのはイメージ簡単。

ここは作るしかないわな。。
すぐに既製品と似たものといえば、円柱状の雨どいパイプ。
高所から地面に雨水を流すパイプです。
雨にも強い!当たり前ながら、

これしかないと思いきや、ホームセンターの雨どいコーナーでにらめっこ。
円柱状パイプの横にあるのは四角柱の雨どいパイプ。
正方形ではなく、長方形・(縦5㎝、横10㎝)の牛乳パックが長いものをイメージ下さい。

これなら、自動車の上でも円柱状よりも安定、据付けも簡単!!

部品の中には、蓋がないから、これにアクリル板を加工して作成だな。
先頭には、写真よろしく風を逃す穴を開けなければな、F1と一緒で風洞実験必要?(笑)

材質は結局塩ビなんだから、とっても軟らかで加工は木材や金属よりもアッという間だ。
でも軟らかいから、木材や金属よりも割れやヒビを気につけなけなければ…

製作構想を練る時には、2択しかないホームセンター(以前のブログを参照)を行ったり来たり。
シャワーを浴びながら、寝つきの悪いベッドの中で、愛犬と散歩しながら、ボ~とイメージ。

目には見えませんが、いつもながら製作時間の数倍を要する構想時間。
やっと構想がまとまって材料を購入するまでが、実際に長いんです。
今回は短い方、長い場合は、構想半年、製作7日などという物もあります。

材料購入後は、1日に1時間ほどずつでも空いた時間で製作を進めます。
時間ない日が続いても、それはそれでOK。
これを完成させても、釣果にはまったく影響しませんし(笑)

製作などは単純な作業。
測定、切断、穴あけ、カエリやバリ&切断面の研磨を黙々と、日本で購入し在庫してあるゴム板(NZでは商品希少で値段もお高い)をカット&貼り付け

どんな製作でも、製造業での経験が役立ちます。

ブログ表題写真をどうぞ。
四角柱の塩ビパイプの切断売り(必要な2mだけ切って売って!)はなく、1mか3mの選択しかなかったので、3mを購入。
3mから2m分を切断したので、1mが残り。
もったいないので、1mのラックもついでに制作。

2mと1m、2本のルーフラックが、出来上がり!

右のように車に搭載してみました。

完成品の写真は多く残します。
今後の修理時、「もとはこんな感じだったんだな!」
この部品はNZにはないから、日本で調達要!などの参考資料にすることが理由です。

実際、今回も使用した、ボルトとウイングナット(つまんでクルクル回して閉めるミッキーの耳状、右写真上)。
ボルトはステンレス製があるのに、ウイングナットはステンレス製がない。
となると、ウイングナットが錆びて、ステンレス製ボルトも貰い錆びが起きてしまう可能性大。
(金属知識は結構豊富(笑) 特殊鋼商社での会社員経験が役立ちます。)
なら、ステンレス製ウイングナットは日本で調達します。

こうして完成したルーフラック。
大切に使用したら、もうこの人生では最後まで使い切れるかも?
この釣竿ももしかしたら、サーフ用としては人生最後かもね。
なんて考えることができるような年齢になりました。

壊れたら新しいの買えばいい。
それができる豊かな国では生きていません。
ない物は製作、壊れたら直す、物を大切に使わないと生きられない人生です。

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