前回、第14話にて、護送車(我がキャンパーバン、ハイエース)の屋根にある換気扇カバーの錆取り。
目立つサビを地道にワイヤーブラシで取り除く。
そして平面にみられるサビも紙ヤスリで除去。
ここからが本格的な再塗装になります。
すでに塗装されたカラーを落とすことは面倒すぎてしません。
ならばホワイトのカラーの上に新たな塗装を乗せるための作業です。
ツルツルの面に塗装をしても色がのらない。
なのでせねばならないのは、「足付け」です。
わざと紙ヤスリで細かい(600番ほど?)キズを付けます。
木材ならそんな必要もないですが、ここが金属塗装の面倒さ。
ここからは順を追って塗装を進めます。
(素人なので、参考にはしないで!)
・足付け
・汚れ落とし
・脱脂(それ用のスプレーで表面の油分を落とします。)
・プライマーをスプレー
・乾燥
・カラースプレー 1回目
・乾燥
・カラースプレー 2回目
・乾燥
・カラースプレー 3回目
・乾燥
・中擦り(表面を軟らかく耐水紙ヤスリで)
・脱脂を再び
・透明クリアースプレー
・最後のピカピカに耐水スプレーで磨きましょう。
どうですか?
本当に面倒、大変!
時間も多いに必要。
これがもし車1台すべての塗装としたら、どうしましょう~(笑)
今回は、ただただ換気扇カバーだけの練習です。
やはりカラースプレーを素人が綺麗に仕上げるのは本当に難しい。
15~20センチほど離したスプレーをけっして止めることなく、常に動かしながらのスプレー。
早くスプレーし過ぎると表面がブツブツ…
一点をついつい狙い撃ちして、ゆっくりスプレーし過ぎると垂れていく…(泣)実際に経験してみるとわかります。
木材加工と違い、やはり金属塗装の経験は本当に今までも稀。
将来に向けての経験です。
ですが、今回も大きなミスが。。
カラースプレーを3回ほどして乾燥。
最後に透明なクリアースプレーをします。
これは、ペイントを保護するためにラップするようなスプレーです。
この透明なスプレーをする前にペイント表面を出来る限りツルツルにする。
そしてクリアースプレー前に最後の脱脂(完全に油分を取り除く)作業。
ここではしっかりと、ウエスを使ってふき取ります。
ウエスとは、機械などの清掃に使われる布。
古着の再利用をした古布ですが、できるだけ繊維の布クズがでないように処理された専用の布です。
古着のパンツやシャツではなく、ちゃんとホームセンターで購入したものです!(笑)
ここはしっかり汚れと油分を神経質に拭き取り作業を行います。
ところがなぜか、拭いていくと青いスジが白いペイントの上に現れる…
理由がわからない…
どんな化学反応?
綺麗にするためのスプレー成分とペイント成分が反応して青くなる?
油分?汚れ残り?でも青いものが取り除けない…(泣)
まったく化学嫌いの私には理解できない…
仕方がないので、モワ~ンとした表面の青いものを隠すためにまた白いスプレー。
そして乾燥したら同じ作業。
今度こそしっかり綺麗に!!
ところがまたまた青いモワ~ンが浮かび上がる…
拭いても取れない…(大泣)
困った、、
これは妥協して白い車体に青さは残したくない。。
何が原因?
そんな考えてもわかるはずないし…
途方に暮れます…
じぃー と青いモワーンを見つめる…
ゲッ もしかして、ウエス(拭き取る布)の青が色落ち?
まさか~
と、試しに青いウエス(写真の)で表面をこすってみる。。
ウエスの青色が色落ちして移ってるだけやん!!
てっこって、理系の方なら誰でもご存知、キムワイプ。
これぞホコリの付かないティッシュでやり直しです。
何でも一緒。
経験不足なのに、動画やインターネットでプロの技の上澄みだけマネをする。
でも基礎ができていない。
基礎の基礎を理解していないから、単純なミスにも気付かない…
塗装も、英語もスポーツの世界でも、添乗業務でもあっても同じです。
経験を積んで、ミスを重ねて、基礎をしっかり。
その上により多くの経験を積み重ねて、その道のプロへと近づいていく。。
金属塗装や板金、溶接、エンジン整備…
興味があり、是非上手になりたいことがいっぱいあります。
でも経験を積む十分な時間や機会、残りの人生では足りなさそうです…
やはり車体の塗装はプロに任せましょうね!(笑)
それでも経験をしてわかったことが今回も多くありました。
0回の経験と1回の経験では大きく違います。
こうして妥協の賜物ですが、頑張ってサビ取りと再塗装をした換気扇カバー。
もとの護送車の屋根に戻してあげました。
これからもしっかりメンテナンスを、できることは自分でがんばります。
お粗末さま。
コメント