前回 #1 のお話。
ネイピア豪雨により全体の1/3ほど倒壊したフェンスを含めて、すべてのフェンスを木製で再建することを決断。
今回は製作に必要な材木を購入するお話です。
購入前にどのようなフェンスを製作するかを決めねばなりません。
もちろん製作構想はすでに頭ン中にあります。
今回はシンプルながら、壁板を左右1/3ほどづつ重ね合わせて貼っていく。
通常よりも強度と耐久性を上げたフェンスを狙います。
写真をご覧ください。
ほぼこれから製作するフェンスはこれとおなじような構造
(写真は、隣家との境界に立つフェンス、製作するフェンスとほぼ似ている)
主要材木の種類はたった3種類。
地面に1/3を埋めて立てる支柱(Pole)
支柱に垂直、地面に平行、支柱に打ち付けるレール(Rail)
レールの上に打ち付ける、歩道に向けて貼りまくる壁板(Palings)
日本であれば、どんな木材の種類にしょう?
松?杉?それとも…
そんなことも迷わねばならない。。
だがここは…
ここニュージーランドという、欧米諸国からも遥か彼方の国。
何事もそうですが、材木の選択肢も極端に少ないんです。
選択肢が少ない、それは悪いことばかりではありません。
迷うことがなくて済みます(笑)
どんなフェンスを製作するかという構想。
そして現場の寸法。
これさえ決まれば、もう購入する材料は決まったようなもの。
ニュージーランドでフェンス製作をするための材木なら、これとこれ!!
そのような感覚です。
支柱(Poleは、100mm x 100mm で一択。
レール(Rail)も、50mm x 100mm でこれまたほぼ一択。
壁板(Palings)は、幅だけが3種類ほどあるだけ。。
といことで、製作フェンスが決まれば、購入材木はほぼ自動的に決まりです。
それぞれの数量を書いたメモを持参して材木屋さんに向かうのですが…
ここでも材木屋さんの選択肢もほぼなし(笑)
もちろん大手ホームセンターで気軽に購入もできますが、割高。
(日本でもコーナンやロイヤルさんでの購入と同じですね)
ホームセンターではない材木屋さんもあるんです。
こちらは入店に気軽さがない。
なんとなく入りづらい…
大工さんや日本でいう工務店さんのような職業プロも、私のようなアマチュアながら慣れた人間もこちらを使う。
プロ向け材木店などほぼ存在しないから。
(ネイピアでは、iTm という材木屋さんで一択)
もちろんホームセンターには行きせん。
なぜなら割安だから(笑)
さぁ、材木屋さん、iTm に行きましょう。
相変わらずに地味な店内に入り、スタッフを捕まえます。
大きなお兄ちゃんにメモを見せて、
「フェンスを作るから、この材料が欲しいんだけど…」
ここで材木を扱うプロの確認が入る。
短時間の話し合いをして、購入材木と数量などに問題がなさそうなことをお互いに確認。
いつもはキャンパーバンとして活躍する護送車。
今日は材木を運ぶバンとして働いてもらいます。
大きな店内にバンを移動させて。
大量の材木をバンの車内に入れていくのですが…
ここからが一番大切な瞬間です。
スタッフのお兄ちゃんに一言浴びせておく!
「材木は、反りや捻りがないものを選んでね!!」
これを絶対に伝えねばならない。
忘れたら終わりだ。。
日本の材木と違い、ニュージーランドで売られる材木は反りや捻りなどの変形が大きい。
なぜなら、日本よりも日差しや乾燥が強いんです。
そんな環境で木材に含まれる水分が急激に乾燥される。
平気でクニャーと変形した材木も売りに出されているんです。
日本のように品質に気をつけて、乾燥させる環境も時間にも憂慮は少ないはず。
だから購入する材木は、ちゃんと選ぶことが肝心!
フェンスだけではありませんが、製作する前から、材木がひん曲がっていたら問題外です。
当然、完璧に反りも変形もない材木などないのはわかっています。
出来る限りの良い物選びが、日本以上に必要です。
って、偉そ~ なことを、あたかもプロのように言っております(笑)
なぜに、細かいことをおっしゃる?
その理由は…
今までに痛い目にあっているからだ…(泣笑)
こちとらアジア人です。
在住歴も浅いうちは、使い物にならないほどに変形をした材木などもつかまされた。
文句を言う、念を押すための英語を使うことも怖い…
そんな英語力ならなおさらのこと。
そんな相手には、売れ残りそうな材木を売ってしまおう!
そう思われても当然です。
ニュージーランド在住15年ほどして、やっとわかってきました(笑)
はい、生きるためにそんな経験を重ねてきました。
何でも同じ。
痛い目に合わないと覚えないんですね(笑)
こうして無事に、合格点の材木を購入できました。
ちなみにホームセンターで気軽に買うよりも、130ドルほどの節約です。
材木、釘、ボルト、コンクリートなどの材料費総額、
およそ$700、5万円ほどの出費となりました。
さぁ、実際の製作に取り掛かりましょう!
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