月曜日の夜、今宵は日本のプロ野球もお休み。
ここ2試合で合計26点も取られて大敗…
応援する方も心折れそう…(泣)
なんとなく、ゲームのない夜が心穏やかでいるひと時?
こんな夜には就寝前の読書も気持ちよいというもの(笑)
今回は、横山秀夫さんの著作として2冊めとなります。
前回は、「クライマーズ・ハイ」でした。
横山さんと言えば、やはり警察小説の達人です。
「半落ち」「64(ロクヨン)」が代表作でしょう。
ですが、今回オススメする「深追い」も傑作です。
地方の警察署を舞台にする短編集。
実は私、短編集は好みません。
なぜなら小説の登場人物への思い入れ強い時を長く楽しみたいから。
池波さんの時代小説なら、真田幸村やお江、長谷川平蔵とともに生きているように感じていたい。
なので、短編小説をオススメすることはほとんどないかと思います。
ですから、この「深追い」は特別。
どの短編に登場する人物も、そして各物語も読後に長く残るんです。
それほどに人物の心理深く描かれ、短編それぞれの劇的とも言える「物語のおわり」は見事です。
横山さんの著作、他と相容れないドキドキ感のない警察小説。
その分、物事を深く考えさせてくれるのです。
それこそ、勧善懲悪ではなく、人の二面性…
正解のないそれぞれの生き方と価値観…
警察官である前に人間であることが、小説の基礎となります。
ですからすべてのお話が、ただの警察小説ではありません。
あなたにとって、「真っ当な人生」とはなんでしょうか?
ん? あたしに聞かんといて!(笑)
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