学び と 資格 #04 「国内旅行業務取扱管理者 2」

学び と 資格

国内旅行業務取扱管理者試験(以降、国内管理者)を目指したきっかけ。
前話で、これを勝手に語りました。

はい、今回も国家試験合格に役立つお堅いお話ではないのでご安心ください(笑)
最初だけ我慢していただけたら、後半は少し面白くなるかも?

2016年5月、翌年9月の国家試験受験に向けスタート。
ニュージーランドにて孤独に、独学の毎日が始まりました。

まず、テスト攻略に向けて相手を知ることから。
これが本当に大事、どんな試験でも。

国家試験の科目は大きく3科目。

1、法律関係
2、約款
3、国内旅行実務

1の法律関係は「旅行業法」を中心にした法律の科目。

2の「約款」、よく旅行社のツアーなどの申込書裏に細かい字で色々な決まり事が書いてあります。
キャンセルをした場合の返金は…
そう、ほとんど読むことなく、「読みました!」ってことに…
あの文章が約款です。
旅行会社に行くと壁のどこかに額縁に入った誰も読まない「約款」がかかっています。
これは法律で決まっているので、必ずある。
今度探してみてください!

法律も約款も、言わば決まり事を覚えて、この場合はどうなる?そんな問題。
こんなお勉強は嫌いではない。
というより、きっと慣れていたんです。
はい、大学は法学部。
たった3年で司法試験の受験勉強を断念した弱虫といえ、法律の文章には慣れている。
だから、今回の勉強も苦にすることない。
もちろん大学で「旅行業法」のようなマイナーな法律を学んだことはありません(笑)

3の「国内旅行実務」。
これは大きく2つに分かれます。

「JR・バス・フェリーの運賃料金計算」
「観光地理」

今時、運賃計算なんてね~
と思いながらも、色々な特例や決まり事を覚えて運賃計算の問題が出題されます。
もうこんなん、覚えて過去問を解くしかない。
でもこれもまた実際難解なんですけど…

さて、誰もが苦しむ、そして国家試験の合否を握るのが「観光地理」
これができるかどうかにかかっている。
受験勉強の7割は「観光地理」に費やしました。

ですが、ここでもラッキーなことが。
私、高校時代から「地理」が大好き!
そして地図好き!
大学入試の武器は「現国」と「地理」という変わり者でした。

高校時代、私の「地理」の勉強法。
ジャポニカ学習帳、ご存知かと思います。
各科目ごとにノートが売られていました。
当時、「地理」のジャポニカ学習帳もありました。

都道府県地図や世界地図がノート内に。
ですが、それはいわゆる白地図。
地図と言っても、中身のない、都道府県や各国の境界だけが記されているだけ。

私はその地図上にあらゆる覚えるべき内容をひたすら書き込む。
そして暗記法は、書き込まれた地図を絵として覚えてしまう。
文ではなく2次元の地図そのまま覚える。
まさしく地図好きだからできること。

可愛かった高校時代から時は流れ、2016年。
今回の「観光地理」も基本は同じ勉強法。

ですが、今回は「ジャポニカ学習帳」に手書きではなく、コンピューターを用います。

過去10年以上の国家試験、「観光地理」で出題された内容ほぼすべてを地図上に抜粋。
すべて都道府県に分けて。

内容とは?

山、川、湖、渓谷、半島、海岸、棚田、高原
これらは地理の基礎。

ですが今回は観光地理なので、以下もすべて。
世界遺産、国立公園
城、神社仏閣、庭園、古墳、橋、

そしてこれが観光地理の王様です、温泉地すべて!

何も形あるものだけではありません。
各地の代表的な祭り、民芸品。

忘れてはいけません、各地の郷土料理!

まだまだあるのですが、過去の国家試験で出題、もしくは問題中に登場したすべて。
それぞれにマークを決めて(温泉なら温泉マークとか)、各都道府県の地図上に明記していく。
横には数字を付けて、解答は他のエクセルで作成した表に。

あ~ 飛騨には下呂温泉があり、飛騨川が流れ、北上すると高山と白川郷が。
高山の郷土料理には棒葉味噌、祭りは高山祭…
各地の地図を脳裏に思い浮かべ、上記を次々に覚えていく。

そのための資料と地図作成。
覚えるのは訓練あるのみです。

まぁ、こんな作成作業は3か月もあればすむでしょう。
そんな感じで高校時代と同様に作業を始めました。

では、まず北の北海道から…
まずい、失敗した…
佐賀県あたりから始めればよかった…

北海道って観光のメッカ!
山も湖も川だって、温泉、郷土料理…
観光に関するものなら数かぎりあるぞ。
過去問でも、最多出題都道府県…(泣)

かくして、北海道だけで1カ月近くを要することになりました。。
始めてしまった作業は止められない…

北海道の地図、こんなふうになりました。
灯台や島、峠、岬、滝もそういえばあったんだな。。
出題材料が多すぎて、大混雑!(笑)
ですが、これを見ずに答えることができれば、過去10年以上の国家試験内、北海道に関する観光地理は全問正解することができます!

ってことですが……

いつ終わる?
間に合う?
全部覚えられる?

その3に続く

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