ニュージーランドは初夏。
カラッとした炎天下のもと、機械となりペイント作業をしながら心は日本…
あ~ 大阪での色々なことをしなくちゃいけないのに…
日本帰ったら高山へも行かないとな~
そんなことを思いつつ…
大阪… 高山…
両方が舞台とする小説があったな…?
炎天下でボケボケの脳みそを使って…
あ~ あれだわ。
そんなこんなで思い出した小説。
宮本輝さんの作品、「森のなかの海」です。
阪神大震災をもとに主人公の人生が大きく動き出す。
震災、そして離婚を期に神戸から岐阜の奥飛騨に移住。
(大阪ではなく神戸でしたね)
その奥飛騨で自立をしながら、人々が集い新たな人生のリスタートをしていきます。
私自身、神戸淡路大震災の揺れを大阪湾を挟んだ大阪市住之江区で経験しました。
そして主人公は作中ずっと関西弁、まったく違和感もなく。
(宮本輝さんが神戸出身ですし)
奥飛騨、岐阜の高山市を中心とする山深い場所。
そこは母方の実家があり、私も幼少期にしばらく育った地。
なんとも自分にとって、何の違和感もなく、とても親しみ感じながら読める小説です。
宮本輝さんの小説においては、さして人気があるとも言えないのかもしれません。
もっとも人の評価など、気にしなくてもよい!
(って、なぜにここでおすすめをするのか… 笑)
幸福感など、人それぞれの思いの中で育つもの。
他者と比べても仕方がない。
嫉妬心や劣等感を持ちながら生きていても、それこそ無駄なこと。
結局、自分の価値観を大切に…
そこはかとなく、考えてしまう…
森のように静かで穏やかな小説です。
高山のみたらし団子、食べたい…(泣)
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