学び と 資格 #11 「総合旅行業務取扱管理者 3」

学び と 資格

「総合旅行業務取扱管理者」、国家資格名が長すぎ。
なので、以下では「総合管理者」でお話を進めます。

前回の「総合管理者 2」では、国家試験の主要科目である「世界観光地理」。
その資料作りについてお話をしました。

国家試験の前年年末から始めた資料作りには、半年の時間を要しました。
2018年10月の国家試験、それなのに「世界観光地理」の資料作り完了が6月…
とってもではないですが、資料作りだけをしているわけにもいきません。

それと並行して他の科目勉強を、ニュージーランドで静かに独学です。

「総合管理者」の国家試験難易度を上げている理由がいくつかあります。
「国内管理者」の合格率が35%前後。
それに比較をして「総合管理者」の合格率は12%前後。
およそ1/3です。

まず「国内管理者」に比較をして圧倒的に受験科目数が多い。
ですが、私はすでに「国内管理者」の国家資格を有していたため、免除科目がありました。
「総合管理者」のうち「国内管理者」の科目を受験する必要がありません。
「総合管理者」を目指すのなら、まず「国内管理者」の国家試験をパスしてからの受験をオススメです。

「国内管理者」では、”JR運賃計算”が難解。
そして「総合管理者」では、”国際航空運賃計算” これが本当に難問なんです。
要は、例を挙げた旅程だと、運賃はおいくら?
そんな問題なんですが、相当に時間をかけて練習もしました。
ですが、計算に要する約束事が多種多様。
この計算にだけ時間をかけていては、普通でもテスト時間が少ないのに、致命傷になります。
過去問をこなしても、なかなか運賃計算問題で全問正解はできませんでした。
本番の国家試験でも8問中6問の正解に留まりました。

そして「総合管理者」テストにおいても、暗記が必要なことが数多くあります。
その中でも実際の業務でも役立ちそうなことがいっぱい。

例えば「空港コード」
成田空港 … TYO
ジョン・エフ・ケネディ空港 … JFK

このように空港名からある程度予想できるものは簡単です。

ですが、なぜに?というものがあります。
これらはもう丸暗記するしかありません(笑)
ロサンゼルス空港 … LUX
関西空港 … KIX
ニューアーク・リバティ空港 … EWR

およそ50ある空港コードは、国家試験前にすべて覚えました。

空港コードもあるなら、航空会社コードもある。
日本航空は、JL
空港の掲示板に、「JL50」とかありますよね。
国家試験では、もちろん引っ掛け問題も出題されます。

エジプト航空 … MS
中国東方航空 … MU

中華国際航空(中国の航空会社 エア・チャイナ) … CA
チャイナエアライン(台湾の航空会社) … CI

ねっ ややっこしい。
もう覚えるしかありません。

ちなみに全日空は、NH
なぜにNH
(AN とかではないんです。)

理由は、全日空の前身会社はヘリコプター会社だったんです。
Nippon Helicopter
はい、ひとつ賢くなりました!(笑)
旅行業界で働く実務においても役に立つ知識を身に付けました。

話は変わる。
「総合管理者」を難しい国家試験とする大きな理由がもうひとつ。
日本国内を扱う「国内管理者」と違い、海外旅行も扱える「総合管理者」。
そのため、国家試験の受験科目に、「英語」があるんです!

「海外旅行実務」という受験科目。
それには上記の「国際航空運賃計算」もあれば、「海外観光地理」もある。
それぞれに200点満点のうち40点ずつの配点。

そして「英語」も40点の配点があるんです。
英語の出題内容は例年長文読解が大きく2つ。
海外旅行契約書や、博物館の案内書、フェリー管内案内、ツアー日程表…
どんな内容であっても、この英語長文の難易度はけっこうに高い!
大学入試レベルといってもよいのでは…

他の科目は暗記をしたり、理解を深めることで結果を得ることができます。
ですが、相手が英語となっては、短期間での上達は難しい。
なかなかに過去問だけを解いても効果は薄いです。
なので、もともと英語が苦手な方は、最初から英語の40点を捨てる人もいます。

そうなると、最初から200点満点が英語なしの160点満点。
そのうち最低でも200点満点の60%、120点を取らないと不合格です。

160点満点のうち120点の得点は難しい。
いきなり「海外旅行実務」の科目は、75%以上が実質必要になります。

すべての科目で各60%以上の得点が国家試験合格の条件。
ですから英語で得点できるかどうか、それが合否を大きく分けてしまうんです。

すみません、ここからは自慢話っぽくなりますが、事実を。

私の場合は、国家試験受験時、すでにニュージーランド在住も10年を過ぎています。
一応英語社会で生きています。

そのため、「英語」の受験勉強はほとんどしませんでした。
過去問を解いただけ。
きっと私にとってはアドバンテージ のはず!?(笑)

毎日 コツコツコツ…
ニュージーランドの地で、日本の国家試験勉強。

「世界観光地理」の資料作成
各科目の理解と暗記
過去10年分の国家試験を解く、間違える、そして覚える…

こうして2018年も冬を迎えようとしています。。
って、それ、ニュージーランド!

日本は梅雨明け、夏を迎えようとしていました。
国家試験の10月まで、あと少し…

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