第17話 ニュージー専門留学 中盤・基礎医学始まる

Yoshiの 留学 体験記 〈 完 〉

前回16話において序盤戦も終わり、少しだけ英語の上達を感じます。

それでも日々、アサイメント(小論文)作成、そして締切ギリギリに提出が続きます。
順調に進むは、学生の減少。
2月のスタート時に36人在籍したいたはず、序盤終了時点ですでに15人ほどが消えております。
ですが、ここにきてやっとその減少も落ち着き、クラスの顔ぶれも確定かと思っておりました。

わたしもEITでの学生生活に慣れた頃、中盤戦に突入。
ここからは、アサイメントだけでなく、基礎医学の授業がスタート。

我がスポーツコース、そしてマッサージコースとナースコースの学生と一緒の授業が増えます。
基礎医学、つまり『解剖学』、『生理学』、『栄養学』など。

スポーツコースのクラスメイト、脳みそきんに君たち、そして留学生のチーやオレグにとって、基礎医学は未知の世界。
みな、必死で授業内容を覚えていきます。

少々の上達をみた英語ながら、まだまだ授業内容についていけるほどの英語でもありません。
ですが、わたし、これらの『基礎医学』、知識的にはすでに日本で履修済み。
それも基礎を超えて、けっこうな医学的知識がすでに備わっていたのです。

それはそうです。
カイロプラクティックを学んだ3年間で、そして柔道整復師専門学校で3年間。
柔整師の国家試験をパスするために、解剖学、生理学、そして栄養学も必死に学んできておりました。

ですから、今回の授業は英語なしでも内容は相当簡単に理解できます。
いつも図書館の隣席でチーやオレグが医学分野の理解に泣きをみています。

その横でわたし、Yは、まったく違うことに必死…
日本語で覚えた医学用語を、もう一度英語で覚えなおし。。
例えば、基礎解剖学ですと、骨(こつ)、筋肉(きん)、靭帯、血管など、それぞれの医学用語を必死に英語で覚える。。
ここにきて、単語帳作成してと。
英語を学ぶためには、絶対にしてはいけない勉強法。
ですが、そんなことも言ってられない、テストはすぐに来てしまうんだ(泣)
それをパスできなければ、その時点でコース修了を断念することになってしまう。
来年もまた同じ授業を受けて、単位取得できるほどの時間も予算、そして気持ちの余裕もありません。

忘れられない解剖の授業があります。
バラバラになった骨格模型、骨(こつ)や筋肉(きん)、内臓などが卓上に転がっています。
それをクラスメイトがグループになって組み立てる。
さっぱり出来上がらない骨格模型さん。

でも、これは英語関係ないね~
わたしにとっては、失礼ながら朝飯前、お茶の子さいさい!
たったったと一人で組み立ててしまう。

そのうちクラスメイトも講師も気付くんです。
『Yoshi、こやつ、英語できへんけど、もう医学知識はあるんや!』
(なぜに関西弁 (笑))

骨格模型を使ったグループ授業では、Yoshiがいると練習にならないことが講師も理解。
そして言われてしまいました。

「Yoshi、Stay!」
ヨシは座っときなさい!
と、グループに参加させてもらえない。。

60歳のおばちゃんクラスメイトからは、『クレバー・ボーイ』と呼ばれるようになったのがその頃。
スポーツコースながら、何の違和感もなく60歳おばちゃんがいることが、この国の素晴らしいところではあります。
学びたい時に来るのが学校なんです!

今まで22歳の台湾人女性チーにも英語能力で子供扱いされ、3歳年下のロシア人オレグにはコンピューター教えながらも、英語に関してはおんぶに抱っこ。。

ここにきて初めて心の中で、へへっ!って笑える小さな優越感を味わえる時。
ずっと英語ができない日本人は、いつも『ぼっち感』、孤独な気持ちをぬぐえない毎日だったのですから、ちょっと嬉しかったのよ!

次回は、テストの嵐が吹き荒れます…

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