第26話 ニュージー専門留学 終盤戦 栄養学実習

Yoshiの 留学 体験記 〈 完 〉

前回のお話までの通り、柔道教室での学外実習も無事に終わりました。

専門留学も終盤となり、前半の座学とは打って変わり、実学の連続となります。
そしてそして、入学当初は36人もいた同級生。
あと残り3か月ともなると、明らかに減っている…
きっともう半数ほどしか授業にも参加をしていません。

やはり基礎医学の解剖学、生理学についていけない学生が続出。
わたしの場合、授業レベルには何の問題なくも、英語がとっても大変でございました。

ここまできたら、1年ですべての単位を修得して卒業せねば、地元学生の4倍も支払う学費。
来年もまたそんな費用を支払うことはできません。

いまだに英語が大変ながらも、英語を使うことにもわからないことにも慣れた頃です。
もう勢いで実技も乗り越えようとしています。

そんな実技にも忘れることができない授業があります。
地獄の苦しみを越えて、栄養学の座学単位も修得。
そして、座学の知識を活かして、料理実習をしましょう!

って、まじですか?
栄養学だからって、本気の料理をさせるの?
残り少ない学生を3人ずつのグループに分けて、事前にレシピと栄養学的見地をレポートに。
そして、実際に料理を時間内に行い、それを講師陣で採点!

なんとも、すっげー授業するわ。
この学校、本格的なコックさん養成コースもある。
なので、レストランも大きな調理場も当然のようにあります。

そこを使って料理をしなさい!
って、面白そう~、よい経験だわ~
なぜに、スポーツコースの学生が本当に調理白衣を着て料理するのか不思議ではあるがよいよい!

さてさて、3人グループ。
もう当然のように、ロシア人留学生のオレグ&台湾人留学生のチーが一緒。
でも、こやつら2人、さっぱり料理などしない。
特に20歳代前半女性の喧嘩相手であるチーなどは、お皿洗うのも嫌~い!とか、のたまわる…

かといってロシア人の元バレエダンサーのオレグに料理なんて期待もできない。

こうなれば、自分がやるしかない…
すでに、この頃、わたしは料理が人並み以上にできておりました。
ひとりで生きていけるための技は、昔も今も必須と思って生きています。

さて何にしよう…

どうせ他チームは、何でもBBQ的に焼きまくるに決まってる。
それなら、それと外れて、汁ものに。

日本人が汁ものといったら、お味噌汁ね。
kiwiのパキハ(欧米人)も、マオリもMISO Soup 大好き!
飲み物のようにゴクゴクとミソスープを召し上がる者もいる。

何の味噌汁?
ニュージーランドだし…
まさか、ラムを味噌汁には絶対に無理~!
ラムは焼いた方が美味しいに決まってる。

なんだろう…
ニュージーランドで美味しく、味噌汁の具にもなり、栄養素的にもよろしいもの…

チョコ?
トウモロコシ?
蜂蜜?

いかん、おかしくなってきた…

お~、あった!
サーモンだ!
日本的に言えば、シャケやん!
通常は、ジュ~としっかり焼かられるサーモン、とんでもなく美味しいニュージーランドの食材です。

味噌汁に鮭 って、石狩汁やん。
じゃがいもの美味しさは、日本を越えるかもしれないし~!

ってことで、もう決定です!
レシピも栄養学的な見地からのレポートも作成。
やる気ない、他2名はほっておく。

料理実習より以前に、当日必要な食材も一緒に報告をしておきます。

そしてやってまいりました、大きな調理場で白衣姿!
食材も揃っています。

さすがに国立専門学校、とんでもなく立派なサーモンがド~ン!
料理の鉄人のように、料理開始!

誰も英語が苦手でいつも静かな日本人留学生のYoshiが料理。
結構に慣れた姿でサーモンをさばく。
野菜もなにもかも、ちょいちょいと料理を進めていきます。

Yoshiが料理できること、同じグループの留学生2名以外は知らない。
なぜか、オレグとチーが偉そうに得意気。
でもこやつら、さっぱり働かない。。。
邪魔だから、まぁ、いいけど(笑)

ということで、タイム・アップ!

ここからはまず、審査員が登場して試食開始。

なんと、栄養学の講師だけかと思いきや、コック養成コースのプロ講師も面白そうに参加。

他のグループの出来上がりを見ると、やはりBBQのちょい豪華版みたいなのばかり。
さすがに、とんでもなく良い香りをお味噌で漂わせる石狩汁は、講師も初めてのようです。

ここからは、次々と見知らむスポーツコースの日本人学生に話しかけてくる講師陣。
みんなからお褒めの言葉をいただく。

中には、「来年度は、コックコースにおいで!推薦したるから!」って本気のようなご冗談を~(笑)

きっと、Yoshiの忘備録シリーズでもお話することになるでしょう。
会社を辞めてすぐからの2年間、専門学校に通いながら、夜勤の食品工場勤務も経験済み。
思いがけない場面で、経験が役立つものですね(笑)

講師陣の試食が終われば、クラスメートも試食。
と、思っているとコックコースの学生も知らずに食べてはる…

あたしゃ、今からコックでも目指そうかいな?
こんな立派な調理場で、コックの勉強しても面白そう!
調理実習だけでも良い経験だけど、これが毎日でもいいかな~
そんなことを思った一瞬でした (笑)

こうして、栄養学も素敵な評価をいただき、無事に単位もゲットです!
また卒業が近づきましたね!

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