人生の中でも長くはない、スマートな会社員の時代。
時は26歳の年末、だからつい最近のこと!?
会社員らしく、年末年始の休暇を迎え、スキー旅行などに友人とおでかけ。
見栄張りたくも、残念ながら本当に男性鍼灸師の友達と2人(泣)
場所は福井県の九頭竜湖スキー場。
当時は小さなゲレンデながら、大阪から遠くはなく、穴場的スキー場。
当時、スキーの腕前はいかがなものかといえば、まさしく上手でもなく、むっちゃ下手でもない。
楽しむにはちょうどよい加減でした。
それに対し、友人はいわゆるハの字ボーゲンで斜面をこわごわ。
まさしく初心者。
その時も先に私が斜面を先に滑り降り、友人が後から追いかけてきます。
あまりの遅さにしびれを切らし、後ろ上方の友人を確認すべく滑りながら振り返る。
それからは、人生の忘れることの許されない記憶として、スローモーションが始まる。
振り返リざま、左スキー板のエッジが引っかかり、転倒。
転倒しながら、左膝のお皿(膝蓋骨)だけが残り、膝の外側に外れていきます…
そこからは、もう激痛でわめくしかありません。
ただ、頭の隅で冷静にことの顛末を理解はしている。
その時間はきっと一瞬の出来事。
でも忘れることなき瞬間です。
反復性膝蓋骨脱臼
膝のお皿が、繰り返し外側に外れる脱臼ですね。
あの就職活動を強制終了させた、22歳の時と同じ(以前のブログで)。
人生で2度目の膝蓋骨脱臼…
痛みでわめき、泣きながらも冷静に理解してる。
これは脱臼を戻すまで、この激痛は消えない。
ならば気絶してやろう!!
と、必死で命令を出すも、一向にその様子もない…
横では、心配そうな奈良出身の友人が、
「人呼んでくるわ!」
と言いながら、自分の外れたスキーブーツを、スキー板にはめることが出来ず、アタフタして、こんな時にも笑いを取ってはる…
もう半世紀近い出来事なのに、後に思えばこれが人生の転機。
すべてが違う方向に変わっていくのです。
そんなことは、きっと人生が終わるまで刻まれる記憶と思い。
ここからの出来事がこれからの生き方を暗示しているかのように動き出す。
ここから何年か先、将来の自分。
柔道整復師やスポーツトレーナーとなり、脱臼を整復する側となり、日々怪我人を追いかけることになります。
この時からそんな世界に将来が向かうため、あり得ないことがすぐそこに待ち受けていました。
そんなことは、まだ知らず、ただ激痛に耐えるのみ。
ひとまず、友人より上手で、ちゃんとスキー板はめてる親切な方が、スキー場スタッフを呼んできてくれ、ラッセル車でスキー場の麓まで運んでもらいました。
そこには救急車の赤い灯りが待ちわびていました。
どこかにまた運ばれていくのね…
これも人生で2度目の経験です。
あまり長くは書き続けられない内容だ…
怪我と転機 その2 に続けますね。
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