愛読書 39 ~ 有川 浩 著「フリーター、家を買う。」

Yoshiの 愛読書

1カ月以上、前回の愛読書シリーズから時間が経過してしまいました。
知らぬ間に2020年も終わり、2021年2月。
時の流れは早いものです、2月も逃げるように過ぎていくのでしょう。。

有川浩さんの著作としては、2冊目のご紹介です。
前作は、「阪急電車」
素敵な恋愛小説の短編連作小説でした。

今回ご紹介する有川さんの小説は、「フリーター、家を買う。」
「阪急電車」とは違い、ほとんど恋愛のお話もありません。

主人公は大学卒業後、新卒で就職をした会社も早々に退職。
再就職も決まらず、アルバイト生活をなんとなく。
フリーターと呼ばれる状態が続きます。

ですが、母親の病気をきっかけに再び就職活動を始めます。
要領が決してよいとは言えない主人公ですが、そこから大人として成長をとげていきます。

久しぶりにこの小説を思い出したのは、このコロナ下だから。
鎖国政策中のニュージーランドです。
日本とニュージーランドをつなぐ業務をしている弊社。
ですが、もちろん通常業務を例年通りにこなしていくことはできません。

私も大学卒業後の新卒でお世話になった会社を退職。
この小説の主人公ほど速攻で辞めたわけでもありません。
それでも退社してからすでに25年、四半世紀になります。

「仕事は自分で作るもの」
この25年間を何とか生きてきました。

ですが、このコロナ下では自由に仕事を作ることもままなりません。
コロナ感染状況に関しては、日本とニュージーランドにおいて天地の差ができています。
日常生活はほぼ通常通りのニュージーランド。
あまり知られてもないことですが、世界に多数いる帰国難民のひとり。
日本帰国したくても、現実的にできないのです。

そんな今、よく考えるのです。
改めて「仕事」とは…
この人生で経験してきた数々の「仕事」のこと。
これからの「仕事」について。

この小説は「仕事」について、もう一度考えさせてくれます。
主人公、武誠治のように、私も現場仕事と営業の両方を経験。
それは今でも貴重な財産です。
武誠治の今後も楽しみになってしまう、読後感も気持ち良い小説。

コロナの影響でなかなか気持ちよく仕事もできず、したい仕事からも遠ざかっている今。
こんなご時世だからこそ、おすすめする小説です。

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