阪急電鉄は、関西の主要私鉄のひとつ。
阪神電鉄、南海電鉄とならび、庶民の日常には欠かせません。
その中でも阪急電車は、穏やかで落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
特に車体の色、小豆色、濃い茶色は、阪急マルーンとして大人気。
(阪急電車の写真を探したのですが、残念ながら見当たりません…)
今回の作品は、この阪急電車内のお話。
連作短編小説は、阪急電鉄 今津線を舞台にお話は進みます。
宝塚駅を出発し、終点の西宮北口駅を折り返し、再び宝塚駅にもどる。
各駅間の風景と一緒に、お話はずっとホッコリ、穏やかな小説。
主人公の恋愛を中心に、お笑い、感動、そして奇跡のおとずれ…
それぞれの人間模様を丁寧に描かれ、すぐに電車内のお話に引き込まれていきます。
最近は「三匹のおっさん」がドラマでも人気でしたね。
映画でも知られる「図書館戦争」シリーズ。
ですが、まずこの「阪急電車」から有川さんの世界をお楽しみください。
私も大学への通学で阪急電車のお世話になりました。
懐かしさとともに…
「阪急でこんな出会いはなかったよなぁ~」
と残念な思いもあります(笑)
今は店名も変わってしまいました。
当時は、阪急各駅構内に暖簾の立ち喰いそば屋さん。
「阪急そば」 安くて旨かった~
私にとっては、そんな美味しい思い出も一緒に読む小説です。
一気に読めて、長く心に残る小説。
秋の夜長に、おすすめです。
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