ナブラ & お刺身のお話!!

ゆるやか 釣り日記

8月も終わり近く、日本では夏休みの終盤。
ここニュージーランドの北島にある本拠地のネイピアは冬…
なんですが、とっても暖かい日差しが続いております。

SNSで気付けば8月の気温としては歴史的に高いようです。
と日本語で言えども、あまり感覚的にわからないのでは…
なんせ日本の8月は40度近い猛暑、酷暑であっても普通のはずですから。

日本で言えば2月の日中に20度を超える日が続く。
ネイピアの冬はそんな感じで終わろうとしています。
なんとも過ごしやすい冬だったことでしょうか。
もちろんいわゆる「寒の戻り」がこれからあるのでしょうが…
英語で「寒の戻り」は… え~ 知らん。

ニュージーランド全域がこんな気候ではありません。
ですが気温15度を超えるとkiwi(NZ人)の半袖短パン率が確実に上昇します。
冬であろうとお構いなく薄着。

体感温度が違うアジア人には絶対に真似できない。
在住歴が長くなろうともそれは変わりありません。

そんな半袖短パン、それを越えてビーチではもう泳いではる人もいる。
ネイピアに住めば週5日は海を眺めることになります。
車で5分も走れば海、15分以内の距離なら色々な海岸を選択ができる生活環境です。

海は広いな大きいな…
あ~青くて美しい…

もちろんそれは間違いありません。
空も海も青く、海の向こうは南アメリカ。

なんてことを毎回思ってはいない。
海を観て、眺める…
正確に言えば、確認と鳥の群れを探すのが海を観る時の常、癖です。

潮の流れと海の色を確認。
そして海面に海の群れはないのか…
「ナブラ」を探すんです。

釣りをする方なら知っている。
「ナブラ」「なぶら」
水中を泳ぐ小魚の群れを大きな魚が追いかけまわす。
小魚たちはパニックとなり、水面へと逃げ惑う。
水面へと現れた小魚たちを、今度は空から鳥たちが狙って水面に集まる。

それが「ナブラ」です。
「ナブラ」を英語で言えば… 知らん。

年に2、3度は「ナブラ」に出くわすことがあります。
「ナブラ」は釣り人にとって大チャンスです。
水中からは大きな魚に、空からは鳥の大群に追いつめられる小魚たち。
逃げ場なくなり、日頃はあまり近づかない海岸へと逃げてくるんです。
小魚以上に海岸へは近づかない大型魚まで追いかけてきはる!

そんな「ナブラ」を今日もほぼ無意識に確認です。
オ~ 200メートルほど先の海面に「ナブラ」発見!!

こんな時のためにトランクに常備してある海釣セットを手にします。
ここも正確に言うと、トランク床の下にあるスペアタイヤの隙間に放り込んでいる。
短くコンパクトになる振出竿、それに付けっ放しの小型リール。
その先には錆びが入るルアーも付けてある。

そんな「ナブラセット」を手にしばしナブラ観察。
ん… 小魚たちは海岸側ではなく、沖に逃げているわぁ~
これでは無理なこっちゃ…

残念感いっぱいで眺めていると「ナブラ」終了。
そんなことはお構いなしの柴犬せんさんのお散歩です。

15分後、突然の海面で第2陣の「ナブラ」発生!
今度は小魚たちがこちらに逃げてくる。
なんと砂浜には多くの小魚たちが打ちあがっている~

チャンス!
脳内では甲子園球場の高校野球、チャンステーマの大演奏です!
短く収納された竿をのばし、ルアーを遠投です!

あっ、このルアー。
ダイソーの100円ルアー(スプーン)…
ルアーの針を交換して、好みの飾りを付けたものです。

そのルアー改良、2年前のお話があります。
【こちら】をお読みいただいたら、準備と努力が報われたことがよくわかるかと(笑)

最初の写真が2年前に改造をしたルアー
次の写真は、今回使用後にボロボロになった勇者のルアー!

 

ナブラの手前目掛けてキャスト、リールをまわす。
第1投…

当たった! かかった!
でも、ここで気付く。
短い投げ竿、小さなリールに見合わない大きなサイズの魚がかかった。
あかん、あかん、やばい…
魚がバレない(針から外れない)ように引き上げる。

波打ち際に見えた~!大きい!

パ~ン…
バレたぁ…

いやいや、まだまだチャンステーマ♪

再びめげずにキャスト!

またきた~!
今度こそ!

慌てず騒がず、より冷静に。

でもスピーディーにリールハンドルを回し、短い竿をコントロールです。
よ~し、波打ち際に魚の姿を確認すれば、靴やズボンが濡れることなど気にしていられない。
こちらから近づいて魚をキャッチ!
おおー でかい!

まだチャンステーマは続いている!
そのうち「ナブゥ~ラ」に気付いたkiwiの釣り人が増えています。
ルアーをみんなでキャスト!!
みんな大型魚を釣り上げてる~
これぞ「なぶら」探しの醍醐味です。

負けずにキャストを続けていると、再びフィッシュ・オン!
また同じほどの重たい手応え。
kiwiたちの使う竿に比べたら、あきらかにコンパクトサイズの日本製ロッド(竿)。
短くても日本の高性能に助けられて2匹目も釣り上げ成功です。

ここで終了!2匹も釣り上げたら十分です。

およそ58センチと53センチ
しっかり太ったカフアイ(シーバス、スズキ)です。

偶然に出会った「ナブラ」のおかげ。
小魚を狙ったはずが、ダイソーの100円ルアーに喰らいついてしまったカフアイ。
まさかにNZの海で、ダイソールアーが泳いでいるとは想像をしなかったことでしょう(笑)

こうして日本人でありながら、3ヶ月ぶりのお刺身です。
NZの地方都市ではサーモン以外お刺身はほぼ購入できません。
自力で釣り上げるしか、お刺身を口にすることはできないのです。

これがニュージーランドの地方都市に住む日本人の楽しみ方です。
短かった穏やかな冬が終わり、春すぐそこのホークスベイからでした。

お刺身、最高!

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