【No.981】わかりやすいことは、よいことだ!

ニュージーランド情報

最近、ニュージーランドという国に感心することが多いんです。
この国に在住して15年を越えました。
なぜか最近、ロックダウン生活を経験して余計に感じること。

やっぱり、わかりやすいことは、よいことだな。

ここには日本文化を知り、日本人特性をどっぷり受け継ぐ私だからこそ知る。

行間を読む
空気を読む
言葉の裏を読む
皆まで言うな

これら、ぜんぶがkiwi(ニュージーランド人)には不得意極まりないことでは。
「言わなくてもわかる…」
そのような考えがまったくもって通用しません。

言わないとわからない。
はっきりしないと理解しない。
そんなことはわかっていて当然…

私もこれまで日本的な感覚で、痛い目にあったりもしました。
でも最近の私は、
「はい、はい、そうよね、わかってて当然なんてことはないのよね。」
けっこう成長したようでございます(笑)

京都文化のように、嫌味なのか遠まわしなのかわからない会話はまったく成立しません。
聞かれている質問に、はっきり答えないと、途中で言葉を止められ、
Yes or No?
と突っ込まれたりします(最近はありませんが)。

そんな社会で生きている日本人が、日本帰国時に会話をしていても、自分の失敗に気付かなかったりします。

はっきり言い過ぎた?
あっ、答えは濁さないとダメだった?
あら、冷たかったん?

そのような遅すぎる反省をしたりもするのです(笑)

相手を思いやる気持ちが存在して当然の日本語会話。
ひらがな、カタカナ、漢字、ローマ字を使い分け、謙譲語、敬語まで気を付ける日本語。
そんな言語は、きっと日本語だけ。
素晴らしい言語であり、かつ難解すぎる日本語です。
(スピーキングはそれほどでもないようですが。)

そのような言葉で生きてきた私が、コロナ下をニュージーランドで過ごしています。
そんな私も、わかりやすいことはよいことやな~ と思い出す。

ニュージーランドは何かと愛称やスローガンが大好き。

先日少しお話をしました。
日頃は街中を走る路線バスをワクチン接種会場に利用。
ワクチン接種率が低い地域にバスを走らせ、接種を促す。

このワクチン接種バスに、政府が付けた愛称が…

「SHOT BRO」

SHOT(ショット)は、口語でまさしく「注射」
BRO(ブロ)は、Brotherの省略なんですが、もうキウィスラングともいえる英単語。
感情的には「へい、兄弟!」的な挨拶の語尾に使われる。

特にマオリとの会話では、少し相手と親しくなれば頻繁に飛んでくる。
3回しか会っていないのに、BRO って、もう兄弟かい!
と心でツッコミ入れる(笑)

ワクチン接種バスの愛称が、「ショットブロ」。
なんともニュージーランドらしくわかりやすいではないですか。

そしてニュージーランド国内のマスメディアが新たなスローガンを打ち出しています。

「The 90% Project」

なにが90% のプロジェクトなん?
このサブタイトルを読めばわかる。
「Let’s vaccinate NZ by Xmas」

政府が強力に打ち出しているキャンペーンを受けて、マスコミもプロジェクトを始めたよう。
オークランドのロックダウンから抜け出すためには、何よりもワクチン接種が必要と政府が毎日プッシュ。
アーダーン首相の方針発表では連呼していましたね。
vaccine, vaccine, vaccine!

なら、みんなでクリスマスまでに2回完了のワクチン接種率を90%にしよう!

なんともわかやすいではないですか。

オールブラックスのラグビー王国。
何事も一丸となって頑張り、応援することを得意とするんです。

ニュージーランド国内、現在のワクチン2回接種完了者は、約37%
これでも最近はバク上がり状態であることは、お話をしました。

さてさて、クリスマスまでにこれが90%を越えてしまうのか…
私も楽しみで仕方がありません。
毎日接種率は棒グラフと一緒に示されるし。

ワクチン反対派も当然いらっしゃる。
でもやってしまうかもと思わせるのが、ニュージーランドです。

「90%越えたら、政府から国民にクリスマスプレゼントが!」
そんなキャンペーンまでしたりしてね?

マクドナルド・クーポン券を全国民に配布!
だったり?

できたら吉野家・クーポン券がいいんだけど…(笑)

 

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