コロナ優等生 ニュージーランドの苦悩…

その日の日記

来月のクリスマスを前に国内が落ち着きない。
オークランド地方はいまだにロックダウンが続いています。

ニュージーランド政府が頑なに押し続けるスローガン
「クリスマスまでに、90%のワクチン2回接種率を!」

現在、1回目接種はほぼ90%に到達。
2回目接種もおよそ80%に。

その中でもオークランド地方は接種率のトップを走っております。
なんせ、90%を越えねばロックダウン解除の理由がないのですから。
アーダーン首相は、クリスマスにはオークランド住民の国内旅行の自由化を約束。
つまりはクリスマス前のロックダウン解除を明言しました。

ここにきて、オークランド地方のロックダウン解除日が国民の興味の的です。
オークランドや首都のウェリントンではロックダウンに反対をする大きなデモも起きたりしている。
もうオークランド住民の我慢も限界にあるようです。
それはそうだろう…

ですが現実的にすぐロックダウン解除をされても、ちょっと困ってしまう…
最近の新規コロナ感染確定者は150人前後。
その大半はオークランド地方内でのこと。

もちろんオークランドの長期ロックダウン生活のツラさは想像できます。
私たち地方市民も一昨年に経験づみなのですから…

でもでも、ここホークスベイ地方は過去1年半以上の間、コロナ感染者の確認はゼロ。
つまりずっと、コロナの心配なく日常生活を送っているんですね。
掲載する写真のように平和な日々が続くネイピアです…

だから…
みなまで言うな?

まぁ ここは言葉にしてしまうと…

できるのでしたら、クリスマス後にオークランドのロックダウン解除ではダメでしょうか…

たとえ2回のワクチン接種率が90%を越えたとしても…
オークランド地方のロックダウン解除後には、きっとニュージーランド全国にも感染者が拡大。
ホークスベイ地方だけではなく、南島の地方でも心配せねばなりません。

特に観光都市は、正直心配で仕方がないはず。

オークランドから近い、タウポ、ロトルア、タウランガ…
2月にはアールデコ・フェスティバルがあるここネイピア…
南島でも、テカポやクイーンズタウン、ダニーデン…

もちろんずっとこのままオークランドのロックダウンを継続することはできません。
わかってはいるが、やはり今まで安心して生活できた地方都市住民は心配は当然です。

政府としては、ロックダウンの不満爆発を抑え込みたい。
でもニュージーランド全土への感染拡大も防ぎたい。

もうここまで来たら仕方がない。
ずっと言い続けてきた接種率90%越えのタイミングで、ロックダウン解除のXデーにするしかないのかも…

世界的にみても、コロナ感染対策においては超優等生だったニュージーランド。
完璧を目指して成功してきた分、アフターコロナ生活をスタートするタイミングに悩む政府。

本当にこの2年間、頑張ったニュージーランドです。

ただ12月25日はすぐそこ。
キウィ(ニュージーランド人)にとってクリスマスは、日本のお正月以上に特別。
いかに特別なのかは、NZ在住16年近くになる私も納得。
クリスマスに2年連続ロックダウンなんて絶対に我慢できるはずもない。

長いロックダウンから解放されたオークランダーが一斉に大移動をするクリスマス…
全国民の半数近くが住むオークランド地方です。
想像を超える前代未聞の民族大移動が起きそうなクリスマス!?

ん… 同じNZ住民なんだけど、気持ちは複雑な地方住民です。
オークランドのみなさま、ごめんなさいね。

こんな夏のニュージーランドでした。

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