振り返る最後の半年、退職前 その1

人生を振り返る忘備録

前回のお話で、まだまだ左脚の麻痺も回復せぬままに退院。
ほぼ無理やりです。
久々に帰るマンションの部屋。
車椅子を卒業して、松葉杖の生活です。

ですが、狭い部屋の中を松葉杖で動き回ることもできない。
そうなれば、もう部屋の床を腕の力だけで移動。
まさしくホフク前進の毎日。

いくら松葉杖があろうとも、左脚はただぶら下がっているだけ…
これでは満員の電車通勤もできない。

それでも会社に復帰せねばなりません。
会社の庶務に相談すると、マイカー通勤が許可されました。
ただ、上からのお達しで、一筆を書いてのこと。
「マイカー通勤中に事故があっても、会社に責任を負わせない…」
そんな内容。。

まぁ よい。
もう決心はついている。
半年後、来年3月には退職だ。
それまでにせねばならないこと。
退職後の準備を進めていくのです。

入院前とは、まったく働く心構えが違います。
ただ、入院前よりもまわりからは必死に働いているように見えたことでしょう。
それはそうです。
この半年のうちに会社員として学べることをしっかり吸収しておかなければ!

まずこの頃には急激に仕事の中心となったコンピュータ。
きっとこれからはコンピュータを扱えなければ仕事にならないはず!
そう思いが強くあったので、オフィスのエクセルやワードなどをしっかりお勉強。
懐かしい、ウインドウズ95 の時代。
今思えば、この時にIT技術を学び始めたがために、、今の自分があります。

そしてよりいっそうの簿記、経理能力。
退職後、経営者の端くれとして生きています。
経理がわからない経営者はありないのです。

それと同時進行で、急ぎ税務処理も。
業務上、会社の税理士さんとお仕事をすることが多かったのです。
これも本当に役立ちました。

学ぶだけではなく、もはや社内で出世を考えることもありません。
もう気を使わず業務に邁進。

結果、たとえ相手が係長さんや課長さんであっても、何かを見つければ容赦ない。
隠していてもわかる問題点を、遠慮なく指摘する平社員。
松葉杖の平社員と課長さんが口喧嘩をしたり…
ある時は、それを部長さんに止められたことさえあります。
なぜか、それは今でもよい思い出として残っています。
相手も覚えている(笑)

こうしてオフィス内を松葉杖で動き回る最後の会社員時代を迎えていたのです。

左脚の麻痺状況はどうだったのでしょう…

会社の昼休みや、退社後の時間を利用して、通院、リハビリです。
やっとこの頃になり、少し動き出したのです。
脳で動け!という命令を送れば、ほんの少しだけ左脚が反応。
あんまり深刻に考えていなかった自分は普通でないのか…
はたまたこれがよい効果を招いたのか?

それでもまだまだ朝の着替えだけに1時間近く要したりしていたことを覚えています。
きっと大変だったはず。
ですが、それよりすぐに引っ越しも待っている!
退職準備もある!

左脚麻痺で悩む暇さえなかった、半年間だったのです。

次回は隠密に進めていた退職準備についてお話します。

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