「面白い小説 前編」に続く、後編。
あと4冊の小説をご紹介して、心残りなくしておきましょう。
最初は4冊にしようと思うも、絞ることに失敗。
結局、前後編の8冊で勘弁していただくことにしました。
世界には面白い小説など星の数ほどあるのに、なぜにこの8冊?
それは私が好きだから。
ただそれだけのことです(笑)
肩肘張らずに楽しむことができる小説ばかりです。
今回も青い小説タイトルをクリックしていただくと、以前のご紹介ページに飛んでいきます。
真保 裕一 著 「奪 取」
火曜サスペンスのBGMから始まりそうな小説。
題材は「偽札」
顔の整形をしたりとなんでもありの逃亡劇。
ハラドキものだけではなく、さすがの真保さん。
それぞれの人柄と人間模様がよく表現されていて面白いんです。
真保さんの小説では「ホワイトアウト」も大好き。
奪取の方が気楽に読めるのですが、よろしければこちらもどうぞ。
山田詠美さんの傑作小説です。
何度読んでも面白い。
勉強の成績が良いことが賢いのではなく、生きる術に長けている主人公。
曽野さんの「太郎物語」にも通じたことがあります。
やっぱりこういう人柄に憧れるんでしょうね(笑)
とっても薄い小説です。
あっという間に読めてしまいます。
でもしばらくすると、また読みたくなる名作です。
やはり乃南アサさんの小説をご紹介せずに終わる…
それは私が許しません。
乃南さんの小説、どれも好き。
文体も好きな作家さんです。
「凍える牙」は、女刑事・音道貴子シリーズの最初。
これ以外にも5作品ほどあるかと思います。
音道貴子シリーズの魅力にハマれば、必ずすべての作品を読破したくなるもの。
続編が世に出ないことに残念さを感じることでしょう。
乃南さんの小説はハズレがないので、色々お楽しみください。
最後を飾る小説は、宮本輝さん。
宮本輝さんの作品が2冊となってしまいます。
それも仕方なし、外せませんでした。
この小説を読むだけで、優しくなれる。
心美しくなることができるのです。
私は何度も読んでいるので、本当に心綺麗!(笑)
おかしいなぁ…
登場人物みんなが魅力的で心美しいんだ。
どうせ小説を読むのなら、こんな本が一番良いはず。
宮本輝さんの他作品、「ドナウの旅人」「錦繍」「流転の海」「優駿」…
まだまだ多くの素晴らしい小説があります。
作家さんを追いかけて読むのなら、宮本輝さんをオススメです。
気合を入れて長編もいとわない、時代小説だって大丈夫さ!
そんな方には、池波正太郎さんに突き進んでください。
底が見えない沼、でもずっと楽しい小説の世界がお待ちです。
私のように浅はかな人間が司馬遼太郎さんに進んでみると、溺れて気絶してしまうかもしれません(笑)
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